岡山県倉敷市真備地区を拠点に活動する災害支援団体が西日本豪雨で犠牲になった人の追悼と復興を願うイベントを開きました。この団体は、イベントを最後に拠点を真備地区から移します。
倉敷市真備地区を拠点に活動するNPO法人「災害支援団ゴリラ」が7月2日に開いた西日本豪雨の追悼と復興のイベント。会場にはかき氷や焼き鳥など20以上の飲食ブースが並びたくさんの人が訪れました。
(西日本豪雨で被災した人は―)
「(豪雨から5年)早いですね、早いのは早いです。以前より皆さんのおかげで活気が出てきた、いろんなお店も出てきたので」
「いろんな人が支援物資とかをくださって、そういうのがあったからこそ、自分も今野球ができていますし、自分も何らかの形で、少しでもいいので、人を助けるような仕事をしたいなと思っています」
(災害支援団ゴリラ/茅野匠 代表理事)
「僕も支援者で5年間やってたんですけど、結果的にいろんな人に助けられて、支えられて。最後にお祭りができてよかったなって思います」
「災害支援団ゴリラ」の代表理事・茅野匠さんはこのイベントを最後に、拠点を真備地区から岡山県の別の場所に移すことを決めていました。
2018年の西日本豪雨。茅野さんはカヤックを購入し真備地区に駆けつけました。そして、その手で12人を救出しました。
豪雨の1カ月後には避難所の近くにカフェを開き、無料でパフェや飲み物を提供しました。2019年3月に「災害支援団ゴリラ」を立ち上げ、被災者や子どもたちに寄り添う活動を続けてきました。
しかし、豪雨から5年で一定の役割を終えたとして、ひとつの区切りをつけることにしました。
(災害支援団ゴリラ/茅野匠 代表理事)
「どんどんボランティアがしたいってわけじゃないんで。ただ必要だからそれをしようっていうだけであって、真備町を引っ越すだけなので、年末までに引っ越すだけなので我々の活動は変わりません」
「遊びに行けない子どもたちもいました、花火大会もなかった、何もなかったんです。心に思い出を焼きつけてもらって、未来へ向かって、しっかりと生きていってほしいですね」