香川県観音寺市議会が21日、9月定例議会の最終日を迎えました。議長の不信任決議や審議拒否などが相次いだ議会……混乱は21日も続きました。
観音寺市議会では、篠原和代議長を巡って混乱が続いています。「クールビズを推奨する通達を出したにもかかわらず議員にネクタイの着用を求めた」として、8月31日の開会日に議長の不信任決議案が出され賛成多数で可決されました。
また、9月7日の一般質問では17人中7人の議員が審議拒否、19日には13人が連名で議長に対する「辞職勧告書」を提出しました。
(記者リポート)
「観音寺市議会、最終日の朝を迎えました。17人中16人の議員は控室までは足を運んでいます」
懸念されていた多くの議員の欠席は回避されましたが、開会した直後……。
(観音寺市議会/大矢一夫 議員)
「議長! 篠原和代議員の『議員辞職勧告決議案』を提出させていただきます」
議長の不信任決議案に賛成していた議員から、今度は篠原議長に対する「議員辞職勧告決議案」が提出されました。これを受けて「議会運営委員会」が開かれました。
その結果、最終日の議案の採決は副議長が進行し、最後に篠原議長に対する「議員辞職勧告決議」を採決することになりました。
約1時間後に再開した本会議では、市が提案した補正予算案など19の議案は全て可決されました。
最後に採決された篠原議長への「議員辞職勧告決議」は反対多数で「否決」され、9月議会は閉会しました。(賛成6 反対8)
(議員辞職勧告決議案を提出/大矢一夫 議員)
「(篠原議長は)約10年間議員バッジを付けている。後輩を育てなくてはならない。自分が襟を正せば何事もなく終わっていた」
(観音寺市議会/篠原和代 議長)
「議会を混乱させてしまったことには本当に申し訳ないと思う。私の中には1点の曇りもありません。私は議長はもうこれで終わりなんで」
観音寺市議会は慣例で毎年12月に議長が交代していて、篠原議長は予定通り2023年12月に退く意向を示しています。
この混乱に対して事態を収拾するよう議会に申し入れていた佐伯市長は……。
(観音寺市/佐伯明浩 市長)
「市議会のことについてはちょっとコメントを差し控えさせていただきたい。ただ一日も早く正常化を望んでいる」