11月に香川県丸亀市の離島・広島で現代サーカスの公演が開かれるのを前に、フランス人アーティストが演技を披露しました。
丸亀市綾歌町で行われた「FLOE」のパフォーマンス。演じたのは、現代サーカスのトップランナーとして世界で活躍するフランス人のジャン=バティスト・アンドレさんです。
現代サーカスは、派手な演技や動物の出演などはなく、人の体で独自の世界観を表現する舞台芸術です。
ジャンさんは、東日本大震災をきっかけに、温暖化などの環境問題を舞台で表現できないかと考え、この「FLOE」を創作しました。
高さ3mほどのオブジェは、とけた氷山をイメージし、人がそれにどう立ち向かうかや、自然から見た人の小ささを表現しています。音響などはなく、足音や息づかい、周りの環境音などとともに、独特の世界観を表現しました。
11月の公演は、現代サーカスの創作や公演を行う瀬戸内サーカスファクトリーが主催しました。
瀬戸内サーカスファクトリーは、地域とともに作るサーカスを目指し、これまでも空中に浮く装置を民間企業と共同で作るなどしてきました。
今回の大きなオブジェも、地元の山一木材と連携し、フランスの造形作家が作ったものを木材だけで再現しました。
漂流する現代サーカス「FLOE」は、11月3日に丸亀市広島の江の浦海岸で開かれます。チケットは事前予約制で、瀬戸内サーカスファクトリーのHPなどから買うことができます。
(現代サーカスアーティスト/ジャン=バティスト・アンドレさん)
Q.11月の本公演は?
「見慣れた風景の中に、ある時突然このキューブが現れることで、知っていると思っていた景色が急に、幻・蜃気楼を見たような感じになると思います」