岡山県吉備中央町の浄水場の水から、国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題。この浄水場で、有機フッ素化合物を除去するためのろ過材の入れ替え作業が完了しました。
この問題は、2022年10月に円城浄水場で行われた調査で、国の暫定目標値の28倍に当たる有機フッ素化合物が検出されたものです。
吉備中央町は復旧に向けた対策のひとつとして、円城浄水場の水をろ過するための砂や活性炭などを入れ替えました。活性炭は有機フッ素化合物を吸着させて取り除く効果があるということです。
町によりますと10月14日には、1リットルあたり1100ngだった有機フッ素化合物が、10月30日の調査では、94ngに減ったということです。
水質管理目標の暫定目標値は1リットルあたり50ng以下で、町は11月終わりごろを目処に、再び飲料水として供給することを目指しています。
(吉備中央町役場 水道課/歳原雅則 課長)
「(有機フッ素化合物の)目標基準値を下回る数値にすることができると考えています。一刻でも早く提供できるように取り組んでいきたい」
吉備中央町は11月2日に住民説明会を開き、対応状況などを説明する予定です。