岡山県吉備中央町の円城浄水場の水から、国の暫定目標値を上回る有機フッ素化合物が検出された問題です。水道水の使用が制限され、飲食店で一時、臨時休業を余儀なくされるなど影響が出ています。
岡山県吉備中央町の道の駅「かもがわ円城」です。
（道の駅 かもがわ円城／田原次郎 駅長）
「吉備高原の浄水場から給水車が運んできている水。これをタンクへくんで、麺をゆでる釜なんかへ入れる。1日に3～4回走り回っている」
町が10月16日に飲料水としての使用を制限して以降、道の駅に併設しているうどん店は、翌17日を臨時休業とし、18日の定休日を経て19日、営業を再開しました。
再開後は、水道水は使わず、町から1日1回配られる水を使って、うどんをゆでたり、食器を洗ったりしています。うどん店では、水道水が使えるようになるまで、このような対応をとるとしています。
（道の駅 かもがわ円城／田原次郎 駅長）
「手間はかかりますけど、安全なものを提供しようという方向でやっています。早く正常な状態に戻してほしい」
（在間隆真リポート）
「きれいな水を円城浄水場のタンクの中に入れています」
20日は岡山市や新見市など5つの市から応援給水隊が訪れ、円城浄水場の浄水池に町内の別の水源の水を入れていきました。
10月13日に、備前保健所が町に緊急対応の必要性を指摘して以降、町は水源の河平ダムなど7カ所の水を調査しました。その結果、7カ所全てで目標値を上回る有機フッ素化合物が検出されました。
町は11月中には、円城浄水場の水源を河平ダムの上流の日山ダムに変える方針です。
