香川県高松市内で利用者が2番目に多い、JR予讃線・端岡駅の無人駅化の方針を巡り、高松市の大西秀人市長が11月10日の記者会見で、「再整備する際は、有人化の措置も含めて、JR四国と前向きな協議を行いたい」と述べました。
JR四国は10月23日、駅員を配置している四国の12駅を、2024年の春までに「無人駅」にすると発表。この中に端岡駅が含まれています。端岡駅は高松市の中で「高松駅」の次に利用者が多く、市はバスやタクシーの乗り換え拠点とするために駅前広場などの再整備を検討しています。
大西市長は、端岡駅の「無人化」を巡り、「バリアフリーなどの面で不十分な点がある」として無人化の撤回も含めてJR四国との協議を求めていましたが、JR四国は10月31日に市に対し「経営状態と人員不足が厳しく無人化の撤回はできない」旨の回答を伝えたことを明らかにしました。
11月10日、大西市長は記者会見で、JRとの一連のやり取りを振り返り、「経営主体であるJR四国の総合的な判断でやむを得ない」としながらも、「将来、端岡駅のバリアフリー化や広場の再整備を進めるにあたって有人化も含め、JR四国と前向きな協議を行いたい。また国や県、市でどのような役割を担うのか、総合的に協議をしていく」と述べました。