JR四国が12の駅を2024年春までに無人駅にすると発表しました。このうち、高松市の端岡駅について大西秀人高松市長は24日の会見で「無人化の撤回」も含めて協議していきたいと語りました。
10月23日、JR四国は人手不足など厳しい経営環境の中、効率的な人員配置をするために、2024年3月中旬までに12の駅を無人化すると発表しました。これにより四国では259の駅のうち約86%にあたる222駅が無人駅に、香川県では48の駅のうち36駅が無人駅になります。
香川県で駅員の配置を取りやめるのは、ともに予讃線で高松市の「端岡駅」と三豊市の「高瀬駅」です。
JR四国によると「端岡駅」は2019年度の利用が1日平均で2658人と、高松市の中では「高松駅」の次に利用者が多い駅です。
高松市はまちづくり政策の一環として、利用者の多い端岡駅をバスやタクシーへの乗り換え拠点とするために、駅前広場などの再整備を検討しています。
(荻津尚輝リポート)
「ホームの反対側に渡る階段などバリアフリー化できていない場所があります。そういった所は現在は駅員が対応しているということです」
(高松市/大西秀人 市長)
「(無人化は)できるならやめてほしい。例えば障害者が利用する場合に駅員がいるのといないのとでは全然違う」
24日の会見で大西市長はこのまま端岡駅を無人化した場合、バリアフリーなどの面で不十分な点があると話しました。
「端岡駅」の無人化についてJR四国は、利用者は多いものの定期券での利用が多くの割合を占めていることを理由に挙げています。
高松市は今後、無人化の撤回も含めてJR四国と協議していきたいとしています。