香川県東かがわ市で2000匹以上の金魚を育てている男性がいます。15日、小学生が男性が育てた金魚を見学しました。
東かがわ市立引田小学校の2年生が見ているのは、中嶋一誠さんが自宅で育てた金魚です。
(記者リポート)
「大小さまざまなたくさんの色鮮やかな金魚がいるんですけれども、子どもたちも興味津々で見ています」
子どもたちに人気だったのはピンポン玉のような丸くてかわいらしい見た目が特徴の「ピンポンパール」。
中嶋さんは約200の水槽で、2000匹以上の金魚を育てています。この金魚は東かがわ市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
(見学した児童は―)
「こんないっぱいの水槽にたくさんの金魚を育てるのがすごいと思う」
「びっくりした」
(金魚を飼育/中嶋一誠さん)
「このオスとこのメスをかけ合わせて子を取るとどんな子が生まれてくるのかという、自分でイメージして理想としている金魚を自分で作り出せる、それがもう最高の楽しみです」
「まちたんけん」の一環で訪れた子どもたちは中嶋さんに金魚についての質問をしていきます。
児童「金魚を育てていて楽しいことやうれしいことは何ですか」
中嶋さん「みんながきてくれてうれしい」
中嶋さんが特に力を入れて育てているのが「日本オランダ獅子頭」。約200年前に日本に入ってきた品種で、頭がごつごつとしていて、尾が横に張っているのが特徴です。
(金魚を飼育/中嶋一誠さん)
「上から眺める金魚として改良されてきたものなので『尾の美しさ』を見ます」
中嶋さんはもともと小学校・中学校の先生。25年ほど前に『日本オランダ獅子頭』と出合ったことをきっかけに早期退職して金魚の繁殖を始めました。
(金魚を飼育/中嶋一誠さん)
「勇気はいったけど思い切って退職してこれに。仲間も全国にできたし、いい夢のような生活をさせてもらっている」
現在は「日本オランダ獅子頭愛好会」の会長も務めています。
(金魚を飼育/中嶋一誠さん)
「私の命ある間はとことんやり通すつもりでやっている」
東かがわ市では11月19日の日曜日、「日本オランダ獅子頭」の全国品評大会が開かれます。中嶋さんはここで審査員長を務めます。
また、一般の人にも金魚を販売する予定で、15日はそのための仕分けもしました。