30日に開かれる岡山市とバス事業者らの協議会で市が提示する路線再編の素案に、重複路線の廃止などが盛り込まれていることがわかりました。
30日午後に岡山市で開かれる協議会には、市内で路線バスを運行する事業者9社と岡山市の大森市長らが参加します。前回、6月の協議会では、事業者から「共同運行」を求める声があがっていました。
(松木梨菜リポート)
「現在、岡山駅と天満屋の間をほとんどの事業者が運行しています。そのため供給過多な状態だということです」
こうした状況を踏まえて岡山市は、30日の協議会で路線再編の素案を示すとしています。
複数の関係者によりますと、素案には、重複している路線を廃止したり市中心部の便数を減らしたりする方針が盛り込まれます。実際にどの路線を廃止するかなどは今後、事業者と協議を重ねて決める方針です。
岡山市は、減便などによって余裕ができた車両や人員をほかの路線に充てるなどして、利便性を確保したいとしています。
また、今回の再編には、新型コロナの影響で利用者が減り打撃を受けている事業者の経営を改善する狙いもあります。
市は、素案に対する意見を聞いた上で2024年1月にも地域公共交通計画をまとめる方針です。