議長の言動をきっかけに半数近い議員が9月定例議会の審議を拒否するなどした観音寺市議会。11月30日に定例議会が開会し、渦中の篠原和代議長は慣例に従って議長を辞職しました。
観音寺市議会では、篠原和代議長が「クールビズを推奨する通達を出したにもかかわらず、議員にネクタイの着用を求めた」として、9月定例議会で議長の不信任決議案が提出され、賛成多数で可決されました。
一方、篠原議長はその時点で進退を明らかにせず、半数近い議員が審議を拒否したまま議会が開かれる異例の事態になりました。
その後、篠原議長は12月定例議会で辞職する意向を示しました。観音寺市議会は慣例として毎年12月議会で議長が交代していて、篠原議長の意向もこれに従ったものでした。
そして11月30日に開会した12月定例議会で、篠原議長は議長の辞職願を提出しました。
(篠原重寿 副議長)
「篠原和代議長から、議長の辞職願が提出されました。賛否について評決ボタンを押してください。賛成多数であります。よって議長の辞職を許可することに決定いたしました」
(観音寺市議会/篠原和代 前議長)
「私としては、一切恥じるような行動はしておりませんので。至らない点があった議長だとは思いますが、私なりには全力で自分の職務を全うしたつもりです。ありがとうございました」
新しい議長には、篠原前議長の議員辞職勧告案を提出した大矢一夫議員が就任しました。