プロ野球オリックスからポスティングシステムを利用してアメリカ・メジャーリーグへの移籍を目指していた岡山県備前市出身の山本由伸投手が、ドジャースと契約することで合意したとメジャーリーグの公式サイトが伝えました。
山本由伸投手をめぐっては、ヤンキースやメッツなど他の強豪チームも獲得に乗り出していましたが、最終的に大谷翔平選手と契約したドジャースが獲得することになりました。
契約は12年で総額3億2500万ドル、日本円で約463億円ということです。メジャーの投手の契約総額としては史上最高だということです。
現地メディアによりますと、交渉に際し球場での面会時には大谷翔平選手が同席したということです。
一方、山本由伸投手の生まれ故郷の備前市では、知らせを受けて吉村武司市長が緊急会見を開きました。
(備前市/吉村武司 市長)
Q.恰好からお伺いしたいんですけれども、準備されていたのですか?
「準備をしておりました」
18番!かと思いきや……数字に細工したあとが(笑) 吉村市長が着ているジャンパーは、急遽、市の職員から借りたそうです。日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄さんがかつてドジャースで背負った16番の一部に白いテープを貼ったのだとか。
(備前市/吉村武司 市長)
「ワールドシリーズにまず優勝してもらう。世界の一番になってもらう。そのチャンスが大谷選手と山本選手が活躍することによって実現できるだろうと思って。私も大きな夢を持って生きたいと思っております」
(少年野球で山本投手を指導/大饗利秀さん)
「彼は8月生まれなんですけど、寒いのが苦手なんですよ。だからヤンキースは無いなと思っていましたね」
山本投手が小学校時代に所属していた伊部パワフルズの当時の監督、大饗利秀さんも期待の声を届けました。
(少年野球で山本投手を指導/大饗利秀さん)
「どこまで通用するかなと思って送りだしたようなところはあったんですけど、まさかここまで活躍して、日本国内でもそうですけど、メジャーリーグにまで手を伸ばすというか、成長してくれるとは夢にも思ったことはなかったですね。日本での実績をばねに、自信を持って日本以上の活躍を期待したいですね」