岡山市の表町商店街で長年親しまれてきた時計台を撤去する工事が20日に始まりました。
表町商店街の南部にある時計台の撤去工事は、午前9時に始まりました。
(近所の住民は―)
「ちょっと寂しいかな。いろんなことが思い出されるから。中にもう一つ古い時計があるんですよ。懐かしいな。見られたらと思って」
現在の時計をとると、中にはもう一つ時計が……。管理する岡山表町南部商店街振興組合によると、アーケードの改修で時計に送電できなくなったため、1999年に古い時計の上に、新たな時計を付けたということです。
この時計台は遅くとも1960年ごろには設置されたとみられています。
長年、地元の人たちに親しまれ、18日までは、メッセージカードが貼られていました。
時計台の撤去後、この場所はイベント広場として整備されます。
これによって、2023年9月にオープンした岡山芸術創造劇場「ハレノワ」と連動して、地域ににぎわいをつくることを目指しています。
この時計台撤去に加えて……
(松木梨菜リポート)
「ハレノワ周辺の商店街は昼間でも暗い印象なんですが、照明をLEDに換えようとしています」
岡山表町南部商店街振興組合によると、時計台の撤去や照明のLED化などの改修にかかる費用は2700万円で、3分の2を市からの補助で賄います。
新しい広場は3月22日に完成予定です。