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77年の歴史に幕 閉校する中学校で最後の卒業式「2人で分かち合ってきた3年間は永遠の宝物」 香川・坂出市

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 2023年度で77年の歴史に幕をおろす香川県坂出市の中学校で14日、最後の卒業式が行われました。

(山下佳乃リポート)
「最後の卒業式を見守ろうと、保護者だけでなく、地元の人たちも大勢集まっています」

 坂出市の瀬居島にある瀬居中学校の卒業生、新宅優恵さんと、須鼻晃生さん。2人は、この中学校の最後の卒業生です。

 1947年に開校した瀬居中学校は4月、入学してくる生徒がいないことから、3月末で77年の歴史に幕をおろします。

 2人は幼稚園からの幼馴染。中学に入学した時には上級生がいましたが、その後、後輩が入ってくることはありませんでした。3年生の1年間は、地元の人たちに支えられながら、2人で乗り越えてきました。

(瀬居中学校/小川正晃 校長)
「高校に行っても、他校の生徒に決して負けない、臆することのない力を備えたのではないかと、私は感じています。堂々と胸を張り、新しいステージで羽ばたいてください」

 地元の人からは、瀬居中学校の入学式や卒業式で歌い継がれてきた「塩飽お舟唄」がプレゼントされました。

(塩飽お舟唄「おめでた」)
「やーと、めでーたいなー。卒業生の未来とご繁栄を祈り、歌い出したいな」

【答辞】
新宅さん「私たちはいつも2人で一緒に頑張ってきました。勉強も部活動も目標に向かって共に励み、高め合い、全力を発揮してまいりました」
新宅さん「唯一のクラスメイトはよきライバル」
須鼻さん「そして最高の友でした」
新宅さん「喜びも悔しさも2人で一緒に分かち合ってきた3年間は」
2人「永遠の宝物です」
須鼻さん「今まで本当に」
2人「ありがとう」

(新宅優恵さん)
「私たちが最後の卒業生で良かったなって思えるような式にするように頑張りました」
(須鼻晃生さん)
「2人だけの中学校生活は珍しいので、自慢していきたいなと思います」

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