糸や布などの繊維を使った立体作品、「ファイバーアート」の作品展が岡山市で開かれています。
こちらに迫ってくるような、大きく自然な「たゆみ」。2004年に亡くなった芸術家・小林正和さんの「ファイバーアート」です。
小林さんは晩年、岡山県立大学で教鞭を執りました。
この展覧会では、小林さんの作品を中心としたファイバーアート約100点が並びます。
小林さんの作品は、パーツとなる素材を「弓」の形にして組み合わせることで奥行きに変化をつけているのが特徴です。
「HANAOTO」は、そのうちの一つです。花が徐々に満開に近づく様子を表現しています。
(岡山県立美術館 学芸員/福冨 幸さん)
「(小林さんは)糸のさまざまな表情を上手に作品の中に取り入れている。彼の仕事を初期から晩年まで見ていただけたら」
展覧会「小林正和とその時代」は、5月26日まで岡山県立美術館で開かれています。