高校球児の熱い戦いや思いをお伝えする「甲子園へのキセキ」です。開幕が迫ってきた岡山大会の注目校。2023年、夏の大会ベスト16の明誠学院、野球部を支える初の女子マネージャーが3年生になり「最後の夏」を迎えます。
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん [3年])
「選手を最後まで支えたいって気持ちがあったから、頑張って続けてきました」
明誠のマネージャー信朝咲さん(3年)です。1年生の春にマネージャーとして入部、2024年、最後の夏を迎えます。
(明誠学院/岩上貴司 監督)
「女子マネージャーでこの明誠学院の野球部で初めて3年間やり遂げてくれるマネージャーになります。彼女の真面目さ、誠実さ、それから何か一つのことを最後までやり遂げるといった芯の強さというのは、ほんと素晴らしいなというふうに思っています」
平日は午後4時からグラウンドで練習開始です。信朝さんの仕事は?
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん)
「(炊飯器が)2台あるんですけど、いつも16合+16合で炊いて、おにぎりを1人2個作っています。毎日作っています」
さらに選手が頭をぶつけておでこに「たんこぶ」ができたとしても、すぐに手当てします。
ご飯が炊けました。選手は38人いるので全部で76個のおにぎりを作ります。
ところで野球経験のない信朝さん、マネージャーになった理由とは?
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん)
「兄の最後の夏を見て、マネージャーになりたいなって思いました。2桁だったんですよ背番号が。だけどスタメンで出て打ったところが、めっちゃかっこよくて印象に残っています」
高校球児だった兄の影響で始めたマネージャー、今は2年生の林野衣さんと2人でチームを支えています。
(明誠学院マネージャー/林野衣さん [2年])
「咲先輩は選手のことを第一に考えている先輩で、マネージャーにふさわしい人だなと私は思っています。私も3年の夏までしっかりやり切りたいと思っています」
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん)
「楽しいこともあるけど、しんどいですね、もうしんどいが勝ちます。でも後輩の子がいてくれたから、ここまで頑張れたんかなと思います」
おにぎりができあがりました。いつも握っているので握るのがすごく上手になったそうです。
(明誠学院/林遥基 選手 [3年])
「普通の塩なんですけど、やっぱあれですね、気持ちはこもっていますね」
最後の夏を前に信朝さんが作っているのは手作りのお守り。1年生の時から一緒に頑張ってきた3年生9人に渡します。
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん)
「6面あってサイコロ(の形)にしようと思っているんですけど、写真だったり『絆』っていう漢字だったりを縫ったりして、みんなが頑張れるように作っています」
(明誠学院/山神智彦 主将 [3年])
「選手のことをしっかり考えてくれてサポートをしてくれる。このチームにはなくてはならない大切な存在です。3年間一緒にやって来てくれた信朝に、最後いい勝利をプレゼントしてあげたいです」
選手を支える日々を一日でも長くー。最後の夏も勝利のためサポートします!
(明誠学院マネージャー/信朝咲さん)
「選手が最後まで悔いなく、いままで練習してきた成果を発揮できるように、マネージャーも全力サポートで頑張ります」