高校球児の熱い戦いや思いをお伝えする「甲子園へのキセキ」です。2023年の夏、試合前日にけが人が出てメンバーが足りなくなり、出場辞退となった善通寺一高。去年の悔しさを糧にこの夏に挑みます!
善通寺一高のキャプテン小川慶。この夏、特別な思いを持って練習しています。
(善通寺一/小川慶 主将 [3年])
「今年も連合かなぁとはちょっと考えていました」
ここ数年、部員が少なくなっている善一。大会によっては選手が足りず、他校との合同チームで出場することも多くなっています。
2023年の夏は単独で出場できたものの、選手はわずか9人。試合ができるぎりぎりの人数で大会に臨みました。
しかし……。
(善通寺一/前田恵佑 選手 [3年])
「試合1日前の練習で、外野からの送球で投げた時に腕がパキっといって骨折してしまって」
1回戦の前日、当時2年の外野手・前田が骨折。人数不足となり「出場辞退」という形で夏を終えました。
(善通寺一/小川慶 主将)
「悔しいなって。試合できたら良かったなって思いました」
(善通寺一/前田恵佑 選手)
「3年生に申し訳ない気持ちがありましたし、自分の投げ方がしっかりとしていたらけがは無かったと思うので、自分も悪いと反省した」
3年生が引退した後、部に残ったのはたった5人。新チーム始動後は限られたメニューしか練習ができませんでした。
(善通寺一/小川慶 主将)
「ランナーとかは付けられないんですけどそれを想定して実践的な練習をすることが多かったです。ランナーを目で見て試合中はプレーするので、それができなかったのでそれはしたかったです。(Q.1年生入ってくるかどうか不安でしたか?)不安でした」
そして迎えた春。善一野球部に入部した1年生は、6人! 選手は総勢11人となり、単独チームとして夏の大会に出場できることになりました。
(善通寺一/小川慶 主将)
「実践的なこと(練習)が増えてより試合に近い形になりました。人数増えたら全然声とかも違ってくるから、元気になったと思います」
(善通寺一/上原達也 監督)
「約半分が1年生という非常に若いチームなので、出来ることを確実にやっていこうというのが今のテーマ」
チームに活気をもたらした1年生たち。中には高校から野球を始めた選手も。
(善通寺一/平池晴陽 選手 [1年])
「バレー部でした。グラウンドに入った時にあいさつが良くて雰囲気もよく、野球部っていいなと思ったので入りました。チームの雰囲気が明るくてミスした時も怒られる時もあるけど『しゃーない、しゃーない、切り替えていこう』っていう明るい雰囲気で『頑張ろう!』っていう気持ちになれるのでとてもうれしいです」
(善通寺一/小川慶 主将)
「ベンチとかでもよく平池とか声出ているので、そこは格好いいと思います」
(善通寺一/平池晴陽 選手)
「あざす(笑)」
新しいメンバーで士気も高まっている善一。2023年出られなかった分、この夏躍動します!
(善通寺一/平池晴陽 選手)
「声で応援したりとかプレーで貢献するのが1年生の役目だと思うので、全力で支えることを目標にして頑張ります」
(善通寺一/小川慶 主将)
「去年出られなくて悔しい思いをしたんですけど、去年の3年生の分まで頑張りたいと思います」