夏の高校野球・香川大会は大会2日目、11日も熱い戦いになりました。笠田と小豆島中央の1戦。この夏で引退する笠田の監督に選手たちは「死に物狂い」で就任初の1勝を届けたいと意気込みます。
香川大会の開会式で日本高野連から「育成功労賞」が贈られた笠田の土井由喜監督(64)。そんな土井監督は、この夏限りで野球部の監督を引退します。
香川の公立高校4校を率いた37年間の指導者生活。そんな監督の最後の夏に選手が贈りたいものは……。
(笠田/森川天惺 投手[3年])
「笠田に来て土井先生がまだ勝っていないので土井先生と勝ちたいです。全力で死に物狂いでやりたい」
先発のエース・森川は1回、相手打線を三者凡退に打ち取ります。
しかし、その後先制を許し、4点ビハインドで迎えた5回裏、笠田はランナー1塁3塁のピンチ。
ここでボールをキャッチャー篠原がこぼし、3塁ランナーが突っ込みます。しかし、冷静にボールを拾った篠原がランナーにタッチしてアウト。追加点を許しません。
笠田は5点を追う7回、エース・森川がヒットで出塁しますが、打線が続かず得点を奪えません。
その後も小豆島中央打線に得点を重ねられた笠田。奮闘及ばず、土井監督の37年の指導者生活が幕を閉じました。【小豆島中央 7‐0 笠田】※7回コールド
(笠田/土井由喜 監督 ラストミーティング)
「1・2年は次ぞ、3年生はよくやってくれた、ありがとう。練習が足らんのじゃ全然」
(笠田/土井由喜 監督)
「(森川投手は)死に物狂いで投げてくれて、粘って、諦めんと投げてくれました」
(笠田/森川天惺 投手[3年])
「うれしい、一番うれしいですね、3年間で。寄り添ってくれるし、野球熱心やし、ほんまに土井先生でよかったなって思ってます」