すぐれた日本の工芸品を集めた「日本伝統工芸展」が岡山県立美術館で開かれています。
日本伝統工芸展は、日本の優れた工芸技術を保護育成するために開催されている国内最大規模の工芸展です。
岡山会場では陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工など273点を紹介しています。
松原輝さんの作品「夕映鯨」は、大海原を悠々と泳ぐクジラの流線形の体をくりぬいたケヤキで表しています。
スイレンを描いた田中義光さんの蒔絵箱「盛夏」は、葉を黒くシルエットのようにしたことで、夏の強い日差しや水面のきらめき、まぶしさが感じられます。花には夜光貝の裏に朱色の漆を塗ったものが使われています。
山城直子さんのユニークな柄の着物「クレーンのある風景」は、造船所の近くに暮らす作家が、クレーンの構造の幾何学的な面白さにひかれて制作したそうです。
日本伝統工芸展は12月8日まで開かれています。