岡山県・吉備中央町の浄水場から発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題です。町は4日、水道水の水源を切り替えるための整備費用、約1億9000万円を補正予算案に盛り込み、議会に提出しました。
この問題は、2020年~2022年までの3年間、吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を大きく上回る有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたものです。
これを受けて、町は円城浄水場の水源を河平ダムから、さらに上流の日山ダムに変更、高梁川から取水した岡山県広域水道企業団の水と併せ、2023年11月から飲み水として供給していました。
しかし、もともと日山ダムの水は農業用水で農繁期には水不足の懸念があるため、町は水道水を全て広域水道企業団の水に切り替える方針です。
水源の切り替えに伴い、町はポンプ施設を拡充するための費用1億8623万円などを盛り込んだ上水道事業会計補正予算案を4日、議会に提出しました。