香川県多度津町の小学6年生が卒業制作に取り組みました。講師は97歳の世界的彫刻家です。
卒業制作に取り組んでいるのは多度津小学校の6年生。粘土を使って自分の顔を作ります。
(彫刻家/速水史朗さん)
「自分の顔をよく見てやってください」
講師は多度津小学校のOBで、国内外で活躍する彫刻家の速水史朗さん97歳です。
速水さんが卒業制作を指導するのは2024年で14回目。作品を学校の玄関に展示するなど、母校とのつながりを大切にしています。
児童はまず鼻の位置を決め、形を整えて顔のバランスを取ることを教わりました。
そして鏡に映った自分の顔と何度も見比べながら目や口、眉などをヘラを使って描いていきました。
(児童は―)
「(Q.自分の顔に似てきた?)全然」
「やっぱり鼻の輪郭とか目の位置とかが難しい」
「(速水先生は)なんかそんな細かいのを作れてすごいなと思ったし、びっくりした」
(彫刻家/速水史朗さん)
「(指導を続けているのは)ご恩返しを少しでもできればということです。上手下手というんじゃなくて、自分の心が手の先から出てきて粘土にも語り掛けるということですかね」
作品は窯で焼き上げ、卒業前の2025年2月ごろ児童の手に渡る予定です。