2024年4月、岡山県倉敷市の3つの中学校から生徒が集まり、マーチングバンドが結成されました。「全国大会」という大舞台に向け、練習に励んでいます。
息の合った演奏と動きで観客を魅了するマーチング。倉敷ジュニアマーチングバンド「ウィステリアズ」は、倉敷市の玉島西、倉敷第一、真備の3つの中学校から26人の生徒が集まり、2024年4月から活動しています。
結成からわずか8カ月ほどですが、中国大会で金賞を獲得。12月14日にさいたまスーパーアリーナで開かれる、マーチングバンドの全国大会に出場します。
(ウィステリアズのメンバー)
「さいたまスーパーアリーナの景色を楽しみながら、今までやってきた練習の成果が出せるように頑張ります」
「いつも支えてくださっている方々に感謝の気持ちを伝えられるように頑張りたい」
「厳しいこともたくさんあったけど、楽しんで笑顔で頑張りたい」
「結成1年目とは思えないぐらいのいいショーにしたい」
普段は別々の中学校に通っているウィステリアズのメンバーにとって、全体練習は貴重な時間。
演奏前に必ず行っているのが……。腹筋・背筋・腕立て伏せなど運動部顔負けの筋トレ。楽器を吹きながら体を動かすマーチングには欠かせない基礎の1つです。
(ウィステリアズのメンバー)
「横腹が……横腹がめっちゃ痛いです」
「でもやっていたら慣れる。楽しいです」
筋トレを終えると、パート練習へ。トランペットなどメロディーを担当する楽器や、チューバなど音楽を支える低音の楽器。リズムをまとめる打楽器に……。華麗にフラッグを操るカラーガード。
チームを指導するのは、玉島西中学校で音楽を教えている岡先生です。吹奏楽部の生徒から「マーチングをしたい」と相談を受けたことが、ウィステリアズ結成のきっかけになりました。
(ウィステリアズを指導/岡千里 教諭)
「厳しい練習になることもあるんですけど、それでもマーチングが好きで友達と練習することが好きで集まってくれた生徒たちを見ると、とてもうれしいし、自分もそれが励みになっていい作品をつくろう、いいチームにしようという気持ちでやっています」
(ウィステリアズのメンバー)
「いろんな学校からマーチングが大好きな人たち、マーチングしたい人が集まって、絆を深めながら練習できることが最大の魅力だと思います」
「みんな仲が良いので、それが音に出ていて、一体感が出ているので楽しいなって思います」
ウィステリアズの活動は楽器を貸してくれる県内の高校や大学、クラウドファンディングなどの支援があって成り立っています。
応援してくれる人たちに感謝の気持ちを込めて、12月8日には公開リハーサルを行いました。
今回のマーチングでは、生まれ育った地元の魅力やウィステリアズで仲間と演奏できる喜びなどを表現しています。
(来場者は―)
「みんな頑張っているからうれしいですね、こういうのを見ると」
「すごく良かったです、感激しました」
(ウィステリアズのメンバー)
「みんなに応援されていると目に見えて分かったのが、すごくよかったです」
「マジで1番いい演技、演奏ができるように頑張りたいです」
たくさんの人の応援を胸にウィステリアズは初の全国大会に向けて前進します。