2026年に瀬戸内の産業と芸術を融合した「瀬戸内産業芸術祭」の開催が予定されています。29日にモニターツアーが開かれました。
(記者リポート)
「瀬戸内でつくられた塩でできたアートです。瀬戸内海が広がっていくようですね」
「瀬戸内地域の産業」と「芸術」の融合をコンセプトに2026年中の開催を予定している「瀬戸内産業芸術祭」。
29日は芸術祭参加の3社を巡るモニターツアーが開かれ、報道関係者らが参加しました。
国内有数の塩の製造会社「ナイカイ塩業」には、工場で作られた約26kgの塩を使ってアーティストが手がけた作品が展示されています。
船のエンジンの部品などを製造する宮原製作所には、緻密な加工や組み立ての技術を生かした作品が展示されています。
(記者リポート)
「スイッチを押すと……滑らかにいすが上がって、正面に瀬戸内の美しい景色が見えます!」
芸術祭では作品の鑑賞とあわせて工場を見学することもできます。
大型蓄電池の製造などを手掛けるパワーエックスの工場にも作品があり、床を照らし続ける明るい光の上では、ライトが「点滅」しています。
1つ1つのライトは日本全国にある発電所を表現していて、全国の発電所が補い合うことで電気が滞りなく届けられていることを表現しています。
(パワーエックス/伊藤正裕 社長)
「芸術は視点を変えてくれる。いろんな工場を見学していって瀬戸内の理解を深めて、地元の理解を深めて、産業の理解も深められる、そういった活動を目指しています」
モニターツアーは31日まで行われ、今後、参加企業を募りながら芸術祭の詳細を決めるということです。