ニュース

特集

東日本大震災や南海トラフ地震など15種類の揺れを再現 岡山県が導入した「地震体験車」各地で活用【こつこつ防災】

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。岡山県は2024年、新しい「地震体験車」を導入しました。東日本大震災や今後起こるとされる南海トラフ地震などの揺れを体感できるもので、県内各地で活用されています。

 新見市の小学校で行われた避難訓練。この中で使われたのが岡山県が2024年に導入した地震体験車です。

(新見市消防本部予防課/柴田 徹 課長)
「これから起こり得るであろう、南海トラフ地震というのを想定した揺れを体験していただきたいと思います」

 体感できる地震は15種類で東日本大震災や熊本地震などが含まれています。

 導入費用は約5500万円。2008年から使っていた前の車両の老朽化に伴い更新しました。

 桃太郎などが描かれたデザインは岡山県立大学の学生らが手掛けました。

(宮川周三リポート)
「机の下にもぐったんですが、机の脚を持っていないと体がもっていかれそうです。かなり強い力で脚をもっていないと机に頭をぶつけそうです」

 この地震体験車は2024年6月から県内各地の消防本部に貸し出され、地域の防災訓練などで活用されています。これまでに延べ6500人以上が利用しました。

(体験した児童は―)
「思った以上に長く感じてびっくりしました」
「きょうの体験を本当の地震の時に生かしたいです」

(新見市消防本部予防課/柴田 徹 課長)
「一度こういった揺れを体験している人と体験していない人では行動力に大きな差が出ると言われています」

(新見市消防本部/岡﨑竜生さん)
「自分の命を守る行動というのは知識だけでは補えないところがありますので、机があれば机の下にもぐるとか、何もなければ自分の腕を使って大事なところを守っていただく。とっさに起こせる行動を体験して身につけていただきたいと思っています」

 岡山県は、地震体験車を利用したい場合は各地域の消防本部に問い合わせてほしいとしています。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース