香川県は2024年度の香川県文化芸術新人賞の受賞者3人を発表した。この賞は2008年度から、県の文化芸術の振興に貢献することが期待される40歳未満の若手芸術家に贈られている。
このうち世界最高峰のバレエ団の一つ・アメリカンバレエシアターで活躍する三宅啄未さんは、3歳から出身地・丸亀市にある近藤バレエ研究所に入所。若手バレエダンサーの登竜門といわれる「ユース・アメリカ・グランプリ」のジュニア男子部門で1位に輝くなど、数々のコンクールで優勝している。2017年に英国ロイヤルバレエスクールに留学し、2022年に首席で卒業。その後はニューヨークに本拠を置くアメリカンバレエシアターに入団し、1年目にしてプリンシパルに抜擢されるなどした。
三宅さんは21歳で、ピアニスト・西本裕矢さん、バレエダンサー・藤島恵太さんと並び最年少での受賞となる。
クラリネット奏者・春田傑さんは宇多津町出身で東京藝術大学器楽科を卒業。2024年10月に行われた日本音楽コンクールクラリネット部門で1位及び全部門の最優秀賞を受賞した。
漆芸家・若槻万里奈さんは高松市出身。高松工芸高校在学時には、工芸甲子園の琳派作品部門において琳派400年記念祭委員会最優秀賞を受賞するなどした。現在は香川県研究漆芸所の研究員課程に在所。第42回日本伝統漆芸展では新人賞を受賞している。
受賞者の表彰式は、3月21日に行われる予定。