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いつの時代から?どうやって作る? 豆菓子にまつわる疑問【みんなのハテナ】

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 視聴者の疑問に答える「みんなのハテナ」です。今回のテーマは「豆菓子」です。高松市にある老舗の豆菓子メーカーに聞きました!

 1950年創業、高松市郊外で豆菓子を製造している筒井製菓です。ピーナツやアーモンド、そら豆や黒豆を原材料に25種類の豆菓子を作っています。

 2010年に父親から家業を引き継いだ3代目、筒井朋章さん(54)に豆菓子の疑問に答えてもらいました。実は筒井さん、高校、大学、社会人野球で豪速球で鳴らした元ピッチャーです。

いつの時代からあるの?(高松市 はじめちゃん 58歳)

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「江戸時代には豆菓子が作られていたという記録が残っている。いろいろ説はあるが奈良時代ぐらいに中国から豆菓子のもとになるものが輸入されてきたと聞いている」

 豆は水分が少なく、「保存食」として世界中で豆菓子が作られているそうです。食物繊維やミネラル、ポリフェノールなどが含まれ、「健康的なおやつ」として注目されています。

どうやって作るの?(善通寺市 ミント 49歳)

 そら豆は油で揚げてフライ豆に加工します。豆の水分や油の温度、揚げる時間などを厳重に管理し、硬くならないように注意するそうです。

 そしてピーナツは煎って加工します。ピーナツを入れた網かごが回転する特注の機械で約20分間、加熱します。まんべんなく火が通るように回転の速度や火加減、火と豆の間隔をこまめに調整します。

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「かまの状態が毎回変わるのでその日ある程度バランスが取れるようになってくるまではよいしょがいる」

(記者リポート)
「先ほど煎り上がったばかりのピーナツをいただきます。塩味など付いていないのですがほくほくして程良い硬さがいい。とてもおいしいです」

 筒井さんはかまから出した後、多くのピーナツの皮がむけていることに頭を悩ませていました。

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「今まであまり皮がむけていないものを作ってきたので、今年の豆に関しては納得がいっていない」

豆をどこから入手?(総社市 Okakazu 30歳)

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「これは中国の山東省(の豆)。山東省は栄成市とか威海市とか産地がある。そこでいろんな品種を栽培しているが厳密に管理ができていないから新品種と旧品種の交配が進んで(皮がむけにくいなど)その品種通りの特徴が出ない」

 筒井製菓では香川県で栽培された黒豆やそら豆の豆菓子も作っています。しかし2024年に長引いた猛暑の影響で例年の半分の量しか確保できないなど苦労しているそうです。

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「11年やっているが初めて収穫量が半分を割って前年比で黒い斑点みたいなのも出て国産由来原料は収穫量が担保できない」

 筒井製菓の豆菓子は中四国や関西地方のスーパーなどで販売されているほか、2023年2月に工場の横に設けた直売店でも買うことができます。70g入り200円の豆菓子を中心に販売しています。ネット販売も充実しています。

(記者リポート)
「こちらは2024年10月に発売された新商品、『ピーナツ、お前もか』です。ピーナツにうどんのイリコだしのコーティングをしていますが、甘辛い感じで食感も合わさってとてもおいしいです」

食べ出したら止まらない(香川・宇多津町 ヨッシー 36歳)

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「ピーナツでもアーモンドでも大豆でも黒豆でも食べたときの食感がポリポリと心地いいのが(食べる)リズムを与えて止まらないと思う。(Q.好きな豆菓子は?)私は単純に煎っただけの黒豆が一番サクサクとして飽きがこないというか、もの(豆)の良しあしが食べたらすぐ分かるし、火加減が良かった、水加減が良かったとかすごく分かりやすい」

長期間保存する方法は?(岡山市 かか 65歳)

(筒井製菓/筒井朋章さん)
「湿気ないように湿気に強い袋を使っているが途中で(食べるのを)やめるときは(袋の口を)止めていただいて湿気ないようにしていただくのが一番いい。直射日光とか急激な暑いところに置くともちろん悪くなる」

 豆菓子の賞味期限は豆の種類や加工方法で異なります。一般的に3~6カ月ほどで、開封後はなるべく早く食べた方がいいそうです。最近は食べ切りサイズの小さな袋の豆菓子がよく売れているそうです。

 まもなくゴールデンウィーク、家族や友達と一緒にわいわいと食べ比べたり、ポケットに忍ばせて小腹がすいた時に食べたりするのに最適です。皆さんのお好きな豆菓子は何ですか?

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