香川県観音寺市に、2025年、空手の全国大会で準優勝した5歳の男の子がいます。小柄ながらも、力強いパンチが強みです。
三豊市の空手教室、真心會舘の道場で空手の練習に励んでいるのは、観音寺市の柞田こども園、田代雄大くん(5)です。
雄大くんは、2025年1月に開催された、「全日本少年少女空手道選手権大会 Jr.KARATE REAL CHAMPIONSHIPS」の幼年年中男女混合クラスで準優勝しました。
(柞田こども園/田代雄大くん)
「(Q.大会、緊張した?)おっす。(準優勝できて)うれしかったです」
(雄大くんの父)
「調子良くてもそこまでいくと思っていなかったので、とれた時はやっぱりうれしかったです」
そんな雄大くんが空手を始めたのは、3歳の時。きっかけは、4歳年上の兄・真翔さん(9)でした。
(雄大くんの母)
「『やってみる?』って言ったら『うん』って言ったので。家でもときどきお兄ちゃんとしていたので」
空手を始めたころ、雄大くんは兄・真翔さんの横に立ち、慣れない手つきで練習に励んでいましたが、2年後の今は自信に溢れた力強い表情で、勢いよく、腕を伸ばしています。
身長は105cmと年長にしては、小柄な方だという、雄大さん。強みは……
(日本空手道 真心會舘/石川叶大 館長)
「パンチですね。強いパンチが一発でも入ったら相手も下がっていったりとかして」
(雄大くんの兄・真翔さん)
「最近、技も覚えてパンチも出したりしよる。強いパンチ。めっちゃ強く胸、つっきょる」
この強みは、パンチをメインで練習する道場で、鍛えました。気持ちの面でも……
(日本空手道 真心會舘/石川叶大 館長)
「身長めちゃくちゃ小さいんですけど、それなりに気持ちも強い子なので根性でバーっといく感じなので」
そんな雄大くん、現在は週に3日、1日に2、3時間、道場で練習を行っています。そして、稽古がない日は自宅でも1日1時間半、兄や父とともに自主練習しています。
ただ練習前は気分が乗らずぐずぐずしてしまうことも……
雄大くんの母「やらんのやったらこちょこちょやなー」
雄大くん「やだやだー」
父と練習する時には、父から受けるパンチが痛く、泣きながら練習することもあるそう。ただ、泣きながらでも、最後まで練習を続けます。
この日の練習は、何やら、いつもよりも調子がよくないそう。両親が見守る中、1対1で対戦する、組手を行います。果敢に挑みますが思うようにいかず、泣きそうな表情を浮かべる雄大くん。
石川館長「パンチからしっかりローキック分かった? 分かった?」
雄大くん「はい」
練習後にはいろいろな感情が溢れ、泣いてしまいました。
雄大くんの母「きょう頑張った? 頑張った? いつもより頑張れた? 微妙やな。ちょっと調子悪かったな」
雄大くんの兄「泣っきょったけど頑張っていた」
雄大くんの母「(Q.泣いていたけど頑張っていただって)よかった、にいには褒めてくれているわ」
雄大くん「いつもよりできんかった」
練習が終わったのは午後9時半。泣いていた雄大くんはすぐに立ち上がり、練習が終わったあとも、仲間に声を掛け、自主練習をしていました。
(雄大くんの父)
「どこかで全日本チャンピオン、ゆくゆく大人になっていったらもうちょっと全国区の選手になってもらったりとは思います」
雄大くんの目標は……
(柞田こども園/田代雄大くん)
「日本一になりたいです。おっす」