香川県の県産品のアンテナショップ「栗林庵」の50代の男性職員が10年以上にわたり約4800万円を着服していたことが分かりました。
「栗林庵」を運営する県の外郭団体によりますと、栗林庵で経理を担当していた50代の男性職員は、2013年の12月から2024年5月までの間、あわせて4835万円余りを着服しました。
店の売り上げ金を135回にわたって、自分名義の口座に不正に振り込む手口でした。職員は売り上げの集計や振り込みなどの業務をひとりで行っていました。
2024年5月、男性職員が病気で入院したため後任の職員が業務を引き継いだところ、発覚しました。
職員の健康上の問題から詳しいことは聞けておらず、刑事告訴は断念するということです。着服した金については男性職員の後見人と返還の交渉を行っています。
団体はこの職員を7月31日付けで懲戒免職にしました。今後は経理業務とその確認を複数人で担当するなどして再発防止に努めるとしています。