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国の史跡・備中国分尼寺跡に塔があったことが判明 京都大名誉教授「転用したもの以外で全国初」

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 岡山県総社市にある国の史跡・備中国分尼寺跡の発掘調査で、かつて塔があったことが分かりました。

 塔があったことが明らかになったのは総社市の国の史跡備中国分尼寺跡です。塔の場所は、金堂のすぐ南東です。

 岡山県古代吉備文化財センターによりますと、「塔」と判断した理由は、建物の柱の土台となる「礎石」が、正方形に並んでいることや、塔の「中心の柱」を支える「心礎」の痕跡があったということです。

 奈良時代の741年、聖武天皇は全国に国分寺と国分尼寺を建てるよう命じました。発掘調査で一緒に出た土器や瓦の特徴などから、塔はその200年ほど後の平安時代中期に建てられたとみられています。

 京都大学の上原真人名誉教授は「規模的に五重塔か」、「別の寺を国分尼寺に転用したもの以外で、塔が見つかったのは全国で初めて」などとしています。

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