2025年7月に行われた参議院選挙での「一票の格差」を巡る裁判が、広島高裁岡山支部で始まりました。
この裁判は、2025年7月の参院選で一票の価値に最大3倍を超える格差が生じたことは憲法違反だと、升永英俊弁護士を中心とする全国の弁護士グループが訴えているものです。
原告側は、議員1人当たりの有権者数が全国で最も少ない福井選挙区を「1票」としたとき、岡山選挙区では「0.41票」の価値しかなく、2025年7月の参院選は無効だと訴えています。
これに対し被告の選挙管理委員会側は、「国会は格差の是正に向けて真摯に対応していて、投票価値の不均衡は違憲とは言えない」などと主張しました。
裁判は即日結審し、判決は11月13日に言い渡されます。