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「豊かな海」へ 「藻場」を造成する構造物を新たに5基設置 香川大学と坂出市など

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 魚が生きやすい豊かな海を作るため、香川大学と坂出市などが28日、藻場を造成する構造物を坂出市の小与島に設置しました。

 豊かな海の回復と二酸化炭素を削減しようと、与島漁業協同組合などが、藻場を造成する構造物を船に積み込みました。

 構造物は、縦・横それぞれ約1m、高さは約40cmです。屋根の部分は潮の流れを制御しつつ、海藻の胞子などが着床しやすい環境をつくる機能が備わっています。

 坂出市と香川大学などは2024年11月、坂出市の小与島に4基の藻場造成構造物を設置しました。28日は新たに5基を小与島に設置し、サンプルデータを増やすとともに、2024年に設置した4基の構造物にどれくらい藻が生えているかなどを経過観察しました。

 坂出市などによると、藻の成長にはもう少し時間がかかりそうですが、構造物に小さなエビやカニが付いていて、生き物のすみかとしての機能が備わりつつあるとしています。

(香川大学/末永慶寛 副学長)
「稚魚が集まる、魚が育つ、そしてそれを漁獲し人間が食べた後も、ざんさ(残りかす)を再利用するという循環型社会サーキュラーエコノミーを展開したいというのが最終的な目標」

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