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【特集】岡山市長選 現職と新人合わせて4人が論戦 現市政への評価や新アリーナ整備を巡り

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 10月5日投開票の岡山市長選。現職と新人合わせて4人が立候補し、現市政への評価や市が計画する新アリーナ整備の是非を巡って論戦が展開されています。

無・現/大森雅夫 候補(71)

(無・現/大森雅夫 候補・24日)
「都市防災も含めて順調に動いているところだが、まだまだやらなきゃならない。もっと高みにもっていかなきゃならない」

 現職の大森雅夫さん(71)は2013年に岡山市長に初当選し、現在3期目です。自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党から推薦を受け「市政のさらなる高みを目指す」と訴えています。

 岡山市では待機児童の定義を市独自で見直し、一時は待機児童数が全国ワースト2位となりましたが、施設の整備などを進め、2024年度以降は「ゼロ」となっています。

 また、岡山芸術創造劇場ハレノワの整備や路面電車の岡山駅前への乗り入れなど、大型公共事業にも取り組んでいます。

(無・現/大森雅夫 候補・24日)
「ある程度やれたという自負はある。12年間思い切ってやってきた。でも岡山はもっと伸びると思う。まだやらなきゃならないことが多くあると思うので、それらを訴えていきたい」

 ただ、路面電車の総事業費は事業に着手した2019年5月時点と比べて約74億円増えて117億円と膨らんでいて、見通しの甘さも指摘されています。

 こうした現市政に対し新人3人は、「民意を十分に反映できていない」などと批判し、トップの交代を訴えます。

無・新/向谷千鳥 候補(67)

(無・新/向谷千鳥 候補・24日)
「大型開発優先ではなく市民の暮らしをしっかりと支える。暮らし応援」

 2003年から東京都武蔵野市議を1期務め、現在は市民団体「市民本位の市政をつくる会」の役員を務める向谷千鳥さん(67)。

 共産党の推薦を受け「物価高から市民のくらしを守る施策優先」を掲げています。

(無・新/向谷千鳥 候補・24日)
「住民の切実な願いに答えられない市政だったんじゃないかと思う。暮らし応援の市政、政策を。まずは物価高対策。せめて水道料金の値上げはストップさせる」

無・新/神崎政人 候補(37)

(無・新/神崎政人 候補・24日)
「私は次世代の行政改革に挑戦したい。岡山市を日本のモデル都市として生まれ変わらせたい」

 元警察官の神崎政人さん(37)。新たに「幸せ指標」を政策決定の基準に取り入れるとしています。

 岡山県警の業務システムの刷新を担当した経験を活かし、デジタルを活用して市民の声をより市政に反映させたいと訴えます。

(無・新/神崎政人 候補・24日)
「ハード、箱を造るまちづくりは非常にたけていた。しかしそれに伴うソフト面が弱かった。結果として少子化や若者の市外流出は止められなかった」

無・新/浦上雅彦 候補(60)

(無・新/浦上雅彦 候補・24日)
「このまちを動かしているのは我々岡山市民であるという感覚をぜひ取り戻していただきたい」

 元岡山市議会議長の浦上雅彦さん(60)。岡山市議を6期目の途中で辞職し前回の岡山市長選に出馬すると、8万票余りを獲得しました。

 「減税」や「防災庁の誘致」を掲げています。

(無・新/浦上雅彦 候補・24日)
「4期目になると長い。しがらみのない立場で皆さんの税金を公正公平に執行することで偏りなく全ての地域にも光が当たるし、全ての世代にも切れ目なく税金が執行されいい政治ができる」

新アリーナ整備 新人3候補は「白紙撤回」主張

 そんな中、大森さんが次に取り組みたいとしているのが、新アリーナの整備です。

 岡山市は、北区・野田に最大収容人数1万人の新しいアリーナを約280億円かけて整備する計画です。

 しかし新人3候補はそろって「白紙撤回」を主張し、代わりの施策を提案しています。

(無・新/向谷千鳥 候補・24日)
「アリーナいいんじゃない別に造ってもと言うけど、税金であのプロスポーツの試合とか、そういうのどうなんだろう」

 向谷さんはアリーナ整備の是非を問うシール投票を行いながら、物価高対策などに力を入れたいと訴えています。

(無・新/神崎政人 候補・24日)
「毎年4億円のランニングコストが必要と言われている。そんな大きなリスクのある施設をどれだけ造る優先度があるのか」

 神崎さんは、高齢者や体が不自由な人を支える拠点施設の整備を優先して進めたいとしています。

(無・新/浦上雅彦 候補・23日)
「アリーナを決定する過程がいけない。民意をくみ上げている過程が弱い。私が思うに中途半端なものはこれ以上岡山にいらない」

 浦上さんはサッカースタジアムとの併設も含め、幅広い選択肢を市民と議論すべきとしています。

(無・現/大森雅夫 候補・24日)
「岡山の成長ないしは岡山市民のわくわく感の醸成、そういった面から見るとアリーナの整備は岡山にとって不可欠なものではないかと思う」

 県都のかじ取り役を決める岡山市長選。投票日は10月5日で即日開票されます。

(2025年9月29日放送「News Park KSB」より)

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