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岡山県でインフル感染者急増「歩き回る子も…」専門家が注意呼び掛け 変異株は「恐れすぎず理解を」

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 岡山県でインフルエンザの感染者が急増し、警報レベルに達しました。専門家は子どもの患者が多いとして注意を呼び掛けています。

 岡山県によりますと、11月23日までの1週間の1医療機関当たりの感染者は、前の週の2倍近い「41.22人」となっています。

 県は10月30日に「インフルエンザ注意報」を発令しましたが、最新の感染状況は「警報」の発令基準である「30」を上回りました。

 感染症に詳しい川崎医科大学の中野貴司特任教授は、今シーズンは子どもの患者が多いといいます。

(川崎医科大学/中野貴司 特任教授)
「医療機関で勤務していて子どもたちのインフルエンザの患者さんが非常に多いと思います。歩き回るとか動き回るとか、罹患時にそういったことを起こすことがあります。特に病初期に起こりやすいですから、発症して2日間は目の届くところで療養をさせてあげる」

 中野特任教授によりますと、現在は全国的にA香港型というタイプが流行していますが、変異株である「サブクレードK」というウイルスへの感染が増えていると指摘しています。

(川崎医科大学/中野貴司 特任教授)
「今年問題となっているサブクレードK、ですかね。こういった新しいウイルスが出てくると、どうしても免疫のない人たちがたくさんかかります。その系統のウイルスに出合ったことのない子どもたちで患者さんが目立つというのは理論的にも納得できることかなと思います」

 この「変異株」について中野特任教授は――。

(川崎医科大学/中野貴司 特任教授)
「変異株と聞くとその名前を聞いただけで『変なウイルスじゃないか』、そういうことを心配される方もいらっしゃるかもしれませんけれども、インフルエンザウイルスというのは常に変異していますから、恐れすぎるのではなく、きちんと理解していただく方がいいかなと思います」

 手洗いや手指の消毒など基本的な対策を大切にしてほしいとしています。

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