2025年はサンポート高松周辺の「にぎわい作り」が大きく進んだ1年でした。成果を振り返るとともに、2026年取り組む課題などを香川県の池田豊人知事に聞きました。
あなぶきアリーナ香川の開業でにぎわい
――あなぶきアリーナ開業からもうすぐ1年です。ライブやイベントが開かれるたびにこの辺りにぎわいますね。
(香川県/池田豊人 知事)
「はい。開館前から県民の方が大きな期待をしていたアリーナですが、期待以上の集客力があるなと実感しています。この地区自身に大きなにぎわいができたこともありますし、駅に近いということがあって、県下にここへ来た方が流れていく、こういう兆しも出てきたかなと」
――大きな核になっていますね。クリスマスマーケットは初の取り組みでした。
「高松の、香川の冬の風物詩になるイベントにできたらなという思いで始めました。大きな人出になって喜んでいます」(12月12~25日の来場者数は約45万3000人)
――プロジェクションマッピングなどはどのように感じていますか?
「(2025年3月、10月の)2回ともたくさんの方に見ていただき、夜型観光のコンテンツとして大きな力があるなと感じた」
――2024年3月に高松オルネが開業、25年4月には徳島文理大学の高松駅キャンパスも移転・開学しました。この街の動きはどう感じていますか?
「オルネの効果は大きかったですね。日常的に県内の方が訪れるきっかけになっていると思う」
――人のにぎわいができたからこその課題も少しずつ言われています。飲食店不足などはどうですか?
「この立地を生かす意味でも、海が見えるところにレストランをもう少し増やしたいなと思います。そういったところをスピード感をもって進められたらなと思う」
プロムナード化の効果は
――アリーナの開業に合わせて駅とイベント広場の間の市道をプロムナード(遊歩道)化しましたが、成果はどのように感じてますか?
「駅とサンポート地区、アリーナ、これがつながった。こういう効果が非常にあったかなと思う。つながるということは日常的に人の流れができやすくなるということが一番大きいポイントですけど、安全面でも効果があると思う」
(街の人は―)
「歩きやすいですし、心配もなくていいですね」
「車の事故とかも多いので安全なのは良いことだと思う」
「(土日祝の車両乗り入れ禁止は)両方行き来したりするので、すごくありがたい」
「ここは(平日も)車を通さない方がいいと思う。ここ、ベンチとか置けばいい」
一方、サンポートに近い浜ノ町に住む人たちの反応は……
(浜ノ町に住む40代男性)
「正直、住民としては不便になったが、サンポート地区のにぎわい創出のためにはある程度は仕方がないのかなと、個人的には思う。(暫定措置で)現状は平日車両が通行可能ということで、住民としては助かりますし、これによって大きな混乱が起きていない印象を持っている。住民としては今後もこの運用を続けていただければ助かる」
最大1万人を収容するアリーナの規模に対して、1000台に満たないサンポート地下駐車場の駐車可能台数が少ないことでこんな不安も……。
(浜ノ町に住む40代男性)
「大きなイベントが重なったりすると、地下駐車場がすぐに満車になり、今度は近隣のコインパーキングを探す車が住宅街の中に入ってきて、一時停止の無視や一方通行の逆走がかなり増えているので、そのあたりは対応してほしい」
サンポートのにぎわいを市街地へ
――サンポート地区と市の中心部は中央通りでつながっていますが、商店街まで歩くには、少し距離があるなという印象です。
「中央通りは高松の財産であって、街の風格を作り出している通りですが、ここと市街地の間はもう少し工夫がいるかなと思っている」
――何か対策は考えていますか?
「2月から6カ月間、実験的ですが直行のバス、高松駅を出て次は三越前というバスを走らせようと思っている。これによってどれぐらい利便性というか(中心部まで)近くなるのかみて、うまくいけば続けたいなと思う」
――3月にはあなぶきアリーナを発着とする「かがわマラソン」も初めて行われます。この一年、県政運営をどんなふうにしていきたいですか?
「このアリーナが予想以上の集客力を発揮している。この集客を2026年は県下全般にいきわたらせる、巡らせる、こういったことを一番のテーマにしていきたいと思う」
――ますます香川の魅力をいろいろな方に知っていただいて、隅々まで楽しんでもらえたらいいですね。
「その通りです」
(2026年1月6日放送「News Park KSB」より)