真庭市の2026年度一般会計当初予算案が、過去最大の総額約348億4700万円(前年度比3.5%増)となりました。
産業振興の分野では、家畜の排せつ物を使ったバイオマス発電の実証事業に約1億円を計上しています。メタン発酵させた牛のふん尿でガスを生み出し、熱で発電機を回して電気をつくる仕組みで、2026年度は、中国四国酪農大学校内でモデルプラントの整備(設計・施工の一部)を始める予定です。2028年度に、大学校の校内で本格的に電気を活用することを目指しています。
市によると、この事業は2023年度に発足した地域農業の課題解決を図るプロジェクトがきっかけに始まったものです。2024年度には、酪農の労力削減や事業継承を考えるタスクフォースが立ち上がり、堆肥処理作業の労力削減、経費の削減、循環的な電気供給システム構築などを図る取り組みを進めています。市は、将来的に、地域経済全体に波及する新システムの構築につなげたいとしています。
交通の分野では、民間事業者が運行する予約型乗り合い交通「イコーデ」に補助金を交付するなどのため約1億9000万円を計上しています。イコーデは、北房地区の全域と落合地区の一部で運行し、エリア内に設けた約140カ所の停留所(医療機関・商業施設・公共施設などに設置)の間を移動することができます。会員制で、利用料は1回乗車につき400円です。4人乗りと6人乗りの2台の車両があり、4人乗り車両については、一般のドライバーも講習を受けて営業運転をすることができる日本版ライドシェアの適用を受けています。
子育ての分野では、真庭高校久世校地の跡地に「久世第二こども園(仮称)」を整備したり、老朽化した美甘こども園を移転したりする工事などに、約12億1500万円を計上しています。久世第二こども園は、2027年4月の開園を目指しています。
人口減少対策では、移住・定住を促進するため、空き家の購入・改修に補助金を交付するなどの事業に約6600万円を計上しています。
一般会計当初予算案は、2月20日に市議会に上程。3月24日に採決が行われる予定です。