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【特集】きっかけは“妻子への愛” お坊さんが作るパウンドケーキが「おいしい」と評判に!専門店が19日オープン 岡山市

 4月19日、岡山市中区にパウンドケーキの専門店がオープンします。作っているのはパティシエ……ではなく、意外な人物なんです。

 岡山市中区にある「安住院」。奈良時代から続く歴史のあるお寺です。こちらは、副住職の生駒善勝さん。日々、僧侶として務めを果たす一方で、ある意外な一面が……。

記者「焼け具合はいかがですか?」
善勝さん「焼け具合は……いい感じです」

 オーブンから出てきたのは、おいしそうなパウンドケーキ。昔から、お菓子作りが大好きだという善勝さん。実は調理師の資格も持っているんです。

 お坊さんが作るパウンドケーキ、その名も「坊豆パウンド」。よく見ると坊主の「ず」がなぜか「豆」の字に……?

記者「何を作るんですか?」
善勝さん「豆乳とおからを作ります」

 甘味が強い国産の「青大豆」でできた、自家製の「豆乳」と「おから」。善勝さんが作るのは、栄養たっぷりの「豆」を使ったパウンドケーキなんです。

 さらに、大豆以外にも……。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「粗糖という、精製する前の砂糖。栄養価が高く、味にコクが出る」

 カルシウムなどのミネラルが豊富な「粗糖」を使うなど、体に優しい食材にこだわっています。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「少しでも栄養があって、食べず嫌いな子でもそういったものを食べて大きくなってもらって、それでみんなが笑顔になれば」

 小学1年生と3年生、育ち盛りの男の子の父でもある善勝さん。パウンドケーキを作り始めたきっかけは……?

(善勝さんの妻/紗穂さん)
「次男が2~3歳ぐらいの時に本当に偏食で、お菓子は食べるけど栄養のあるものを食べない時が続いて、悩んでいる時に、主人が『お菓子食べるんだったらお菓子で栄養とれたらいいよね』って作り始めたのがきっかけですね」

 妻と子どものために考えた愛情たっぷりのパウンドケーキ。次男の偏食も少しずつ解消されていったといいます。

 最初は知り合いにお裾分けをする程度でしたが、次第に「おいしい」と評判になり、最近ではマルシェや百貨店の催事などでリピーターが出るほど人気を集めているそうです。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「人に教えをお伝えするのが僧侶の役目で、パウンドケーキを作ることは、心と体を育ててもらうこと。そうやってみんなが幸せになる。同じことをしているのかなと思います」

 そして4月19日には、パウンドケーキの専門店「パパのおかしやさんResho」をオープンすることになりました。お店の場所は、安住院の向かいに再興したお寺「理證院」の玄関です。

 善勝さんはお寺の仕事の合間を縫ってパウンドケーキを焼いています。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「やっぱり機械だと混ぜすぎるので、小麦粉は(混ぜすぎると)グルテンが発生して膨らまなくなってしまうので、最後は手作業です」

紗穂さん「作った次の日、筋肉痛になってます」
善勝さん「僕はならない」
紗穂さん「本当!?」
善勝さん「まだまだです、まだまだ……ここからですよ」

 偏食があっても、安心して長く食べられるように。そして「選ぶ楽しさ」を味わってもらいたいと、10種類の味を用意しています。

 定番のチョコレートは、生クリームの代わりに豆乳を使い、低カロリーで満足感のある仕上がりに。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「少しでもカロリーダウンしておいしいものを……頑張っています」

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「和歌山県北山村で採れる『邪払(じゃばら)』という柑橘類と安住院の境内で採れた「橙」を炊いています」

 「邪気を払う」と言われる希少な柑橘「邪払」を使ったものも。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「お店を始めるまでは何回も作っていたんですけど、お店をするのとは違うので、納得するものができるまで半年ぐらいかかりました」

 グランドオープンを前に、2月と3月には予約販売を行いました。店内の装飾は、お客さんが明るい気持ちになれるようにと妻の紗穂さんが考えたものです。

(善勝さんの妻/紗穂さん)
「お友達とかに話を聞いても偏食で悩まれている人も思った以上に多くて、食事代わりにあげてもこっちの罪悪感が少ないというか、パウンドケーキに私自身が助けられたので、そういうママたちが栄養があるから、『これを食べたらきょうはいいかな』ってホッとできる存在になれたらうれしいと思います」

 オープンと同時に予約のお客さんが続々とやってきました。

(お客さんは―)
「チョコがすごい息子が好きなので、楽しみにしていて」
紗穂さん「カロリーが低いので安心して食べてください」

「他にはないパウンドケーキで(以前食べて)おいしかったです」
「邪払も2つもらっていいですか? 天満屋で販売していた時に欲しかったんですけど行けなかったから。この間初めていただいておいしかったので。(Q.じゃあリピートで?)そうです」
「チョコは初めてなので楽しみです、普段もとてもおいしいので。大好きだね」「うん」
「おいしいので、イベントとかお祝いにも贈れるものだと思っているのでリピートさせてもらっています」

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「喜んでもらえる顔を見られるのが一番うれしい。大変な部分もありますけど、それが何よりの栄養源」

(善勝さんの妻/紗穂さん)
「おいしくてまた買いに来ます、というお声をいただいてすごくうれしかったです」

 19日に販売する新しい商品の試作も進んでいました。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「小松菜とゴボウを入れて作っています」

 偏食に悩むお母さんのリクエストから生まれた野菜がとれるパウンドケーキです。

(安住院 副住職/生駒善勝さん)
「期待と不安とありますが、失敗でくじけないで前を向いて頑張って続けていくことが一番の目標です」

 「パパのおかしやさんResho」は、19日の午前10時にグランドオープン。1カ月に2回ほどの営業を予定していて、詳しい情報はSNSなどで発信しています。

(2026年4月13日放送「News Park KSB」より)

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