瀬戸内海でカキが大量死した問題を受け、岡山県が海水の塩分の24時間計測を始めました。
こちらが海中の塩分を24時間計測する機器です。塩分を確認するにはその都度、現地に行ってのデータ回収が必要です。
岡山県は22日、瀬戸内市の邑久町漁業協同組合、備前市の伊里漁業協同組合と協力してこの機器を設置しました。
県の調査によりますと、2025年11月時点で産地によっては1年もののカキの約7割、2年もののカキの約8割が死にました。雨が少なく海中の塩分が高かったことが要因の一つと考えられるということです。
(岡山県水産研究所/中力健治 所長)
「2025年度のへい死については、塩分との関係が非常に高いということがある程度推察されている。へい死の原因究明やその先の低減に役立てていきたい」
県は11月ごろまでこの機器を海に設置する予定です。回収したデータは漁協などに伝え、リスク回避などに役立ててもらう方針です。
(邑久町漁業協同組合/松本正樹 組合長)
「産地としては流通先・加工先から生産量の安定を求められる。いくらかでもへい死に対して 抗うことができ、生産量を作っていく。そのための参考になるもの」
水産庁によりますと、瀬戸内海では、岡山県以外にも香川県や広島県など多くの地域で養殖のカキがへい死しています。多いところで9割死んでいるということです。
原因は、高い水温が共通しているほか、塩分の高さやエサ不足などが考えられ、水産庁は、それらが複合的に作用したとみています。
岡山県では水温の高さや塩分が高いことなどが原因とみられています。県はこれまで月に2回海水をとって塩分を調べてきました。
今回、新たに24時間の計測を導入することで、より詳細で連続的なデータをとることができるようになるため、さらなる原因究明や対策につなげたいとしています。