Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」です。今回のテーマは今が旬の「オリーブ」です。一大産地として知られる香川県の小豆島で話を聞きました。
オリーブの栽培から加工・販売までを行う小豆島の東洋オリーブで話を聞きました。
なぜ小豆島で栽培が盛んなの?(総社市 けいちゃん 22歳)
(東洋オリーブ農園部長/向谷登さん)
「瀬戸内の温暖な気候と、雨が少ないというのが一番大きく栽培に適している点だと思います」
栽培の始まりは明治時代。国が三重・香川・鹿児島の3つの県を指定して、オリーブの試験栽培を開始したんです。
すると、生育に適した天候の影響で、小豆島に植えたオリーブだけが順調に育ったということです。
今では国産オリーブの収穫量は香川県が全国1位。香川県が全国の8~9割を占めているんです。
生で食べるとどんな味?(岡山市 ちぃちゃん 56歳)
気になりますよね。そこで、特別に許可をいただき、新鮮な実を食べさせてもらいました。
(荻津尚輝リポート)
「あっ辛い……苦い……ずっとピリピリ残り続けている辛さと、口を動かすことができないくらいの苦さと渋みが襲い掛かってきます」
(東洋オリーブ農園部長/向谷登さん)
「基本オリーブは生食で食べるものではありません」
皆さんはマネをしないように。
新漬けはどうやって作るの?(丸亀市 タケト 53歳)
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「こちらが弊社のオリーブの果実を漬ける、いわゆる漬け場」
大量にバケツが並んでいます。中にはオリーブの実が大量に入っていて、渋抜きや、塩水に漬けて味を染み込ませる作業をしています。
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「最終は8%の塩水になります。最初は2%の塩水に漬けます。いきなり塩分濃度を上げると浸透圧で実にしわが寄ってしまう」
少しずつ塩分濃度を高くしていき、最終的な漬けこみ期間は大体10日かかるそうです。
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「(Q.日数を重ねてちょっとずつ……結構デリケートなんですね?)デリケートですし、とにかくオリーブって青い果実の場合、空気・光・温度、こちらにすごい反応しちゃうんで、その3つはしっかり抑えた上で管理しないと鮮やかな商品はできない」
そのため、光を遮断して、空気に触れさせないように、バケツには黒いビニールが被せられているほか……
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「こちらでは外気温に左右されないように15~17℃に設定して果実の加工を行っています」
こだわりが詰まっています。その後、オリーブの実をバケツから取り出して、人の目で傷がないかなどをしっかり確認して、袋詰めして完成です。
東洋オリーブでは、1日に4000~5000袋新漬けを作っているそうです。
オリーブオイルはどうやって作る?(井原市 ふるーつだいふく 36歳)
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「洗浄から始まって粉砕・練り込み・2つの遠心分離機を使ってオイルを取り出す流れ」
取材したこの日もオイルをしぼっていたので見せてもらいました。
この日使った実は1t。どんどん機械に入れていきます。
入れられた実は、まず洗われて、その後ペースト状になるまで粉砕。
粉砕の工程までいくと、さわやかな酸味のある香りが部屋中に広がってきます。
この後、遠心分離機でオイルを抽出するのですが、大体1時間半かかるそうです。
その後、見に行くとオイルが出ています。
実からどれだけオイルが手に入る?(高松市 はい、よろこんで 55歳)
(東洋オリーブ製造部長/森本覚範さん)
「11月、12月になってくると10%、12%と油が取れる量が増えてくるんですけど、今の青い果実の時は、取れる量は非常に少ないです」
撮影をした10月上旬だと、まだ熟れていない青い実が多いため、1粒当たりの油の量が少なく、多くても7%程度しか採油できないそうです。そう考えると貴重ですよね。
ちなみに、採油した後の実は捨てずに餌などに無駄なく活用しています。
全国シェアナンバーワンの香川のオリーブ。ちょうど今が旬です。手間暇かけて作られる一品をぜひ食べてみては。
(2026年10月22日放送「News Park KSB」より)