米不足だけでなく、お魚まで。海鮮丼の具が変わるかもしれません。
新鮮な刺身と焼き魚などが人気の海鮮居酒屋で、ランチタイムに提供されているのは「海鮮丼」。旬のタイやサワラに加え、カニやタコなど8種類ものネタを使っていますが、値段はなんと1000円。
長野から訪れた人 「おいしい。身も大きくて。これが1000円でできるのであれば続けてほしい」
金沢から訪れた人 「すごくおいしかった。金沢の半額くらい。(1000円は)破格、本当に。近所だったら毎日来たい」
客は喜んでいますが、店は“魚の仕入れ値上昇”に頭を悩ませています。
魚料り かさはら 笠原聡店長 「もう安いものはない。今まで1000円しないで買えたものが軒並み1000円近くなったりしている」
仕入れ値は軒並み3~5割増しで、高いものでは倍ほどにも。
仕入れ値高騰の背景には、海水温の上昇などの影響によって、全国的に年々漁獲量が減少。値段が競り上がっているといいます。
これまで個数制限はかけていない「ランチの海鮮丼」。米の品薄も相まって、7月から一日限定20食にせざるを得ませんでした。
魚料り かさはら 笠原聡店長 「もうけはない。やっぱり昼ご飯なので1000円以内で食べてもらいたい。せっかく来てもらっているので今はまだ、ずっとこの値段でやっていく」
値上げはせず、仕入れる魚を安くするなど、工夫して価格を抑えていく方針です。