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「脳の損傷は外力の証拠ない」 2歳児“暴行死” 養父に逆転無罪

社会

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■2歳児“暴行死” 養父に逆転無罪

 2歳の義理の娘を暴行死させた罪に問われた父親に逆転無罪です。

 判決を前に路上でメモを取っていた今西貴大被告(35)は2017年、当時の妻の連れ子だった長女の頭に何らかの暴行を加え、死亡させたとして傷害致死などの罪に問われていました。

 1審の判決は懲役12年。弁護側、検察側の双方が控訴し、今西被告はその後、親族らの監督を条件に保釈されていました。

 今月28日朝、弁護士事務所での一コマです。

今西貴大被告 「(Q.この荷物何ですか?)もし有罪になった時のために着替えを詰めてきて」

 結果的に着替えは必要ありませんでした。

 大阪高裁は「脳の損傷が強い外力によるものだと示す証拠はない」として無罪を言い渡しました。

 今西被告の自宅の階段には書籍類が積み上げられていました。

今西貴大被告 「(Q.全部、拘置所内で読んだ?)拘置所の中で読みました。本を読むのがすごく楽しくて」

 新聞も保管しています。

今西貴大被告 「袴田さんのやつとか…」

 逮捕後の勾留は5年半に及びました。

今西貴大被告 「国家権力って僕からしたら確かに大きいのは大きいが、ギリギリのところで切羽詰まって、瀬戸際のところで、どうやって生きていくか、生き抜いていくのかを学んだ5年半だったと思う」

 判決後の今西被告です。

今西貴大被告 「やっと、ホッとしました。6年前のきのう逮捕されて…きょうから新たな一日。良かった…」

 検察は判決内容を精査し、適切に対応したいとしています。

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