いよいよ冬将軍の到来です。列島には週末にかけて強烈寒気が流れ込みますが、すでに北日本では「冬の嵐」となっています。
■“冬将軍”到来 冬の嵐で転倒も
6日午前中、晴れ間も見えた北海道小樽市。午後になり、雪が降り始めます。
観光客 「クルーズ船に乗ってきて、途中から降ってきた。午前中は暖かかった。寒い!マフラー置いてきてしまった」
「西高東低」の冬型の気圧配置が強まっていて、強烈な寒気が流れ込んだ列島。東京都心など各地で今シーズン一番の寒さとなりました。街は真冬の装い。すっかりマフラー率も高くなりました。
次々に傘を壊す風。やむなく諦めて歩きます。
北日本や北陸では“冬の嵐”となっています。新潟県佐渡市では最大瞬間風速が32メートルと台風並みの強風が吹きました。
青森市内を映したカメラ。わずか8分ほどでホワイトアウトするほどの雪が吹き付けます。
豪雪地帯として知られる青森県の酸ケ湯。2日はまだ建物の屋根が見えていましたが…。ここ数日で雪はさらに深くなり、6日は90センチを超えて全国一の積雪となりました。
酸ケ湯温泉ガイド課 津川祐二さん 「きのうから積もった雪で大体、すねくらい。(午前)9時すぎあたりから雪がドサドサ降ってきた」
雪は市街地でも。青森県弘前市の駅前ロータリーも6日朝は辺り一面、銀世界となりました。雪は昼すぎにさらに強まります。弘前市では今季一番の積雪となりました。
撮影した人 「ここまでドカドカ降るのは今シーズン初。風も少しあって、視界不良になってきている」
事故も相次ぎます。軽乗用車がスリップし、ダンプカーと衝突。20代の女性が肋骨(ろっこつ)を骨折するなどの重傷を負いました。
車が用水路に落ちる事故も起きました。車に乗っていた2人が自力で脱出しました。
秋田県も大荒れです。強い雨と風が吹き付ける秋田県。時折、雷鳴も聞こえます。
福島県では猪苗代町にある水族館も北塩原村にある美術館も一面銀世界に。猪苗代湖に浮かぶ鳥も身を寄せ合い、寒さをしのぎます。
観光客 「ちょっと寒い。肌にしみる感じ」
長野県でも中山道の宿場町に雪が降ります。
雪は四国でも。標高900メートルほどにある愛媛県久万高原町。降雪機で雪を降らし、ゲレンデ開きです。半袖短パンと、スノーボード客とは思えない人もいました。
利用客 「(Q.寒くない?)でも、これで滑っているからね。いつもこの格好。正装。ウェア買ったことない」
雪は危険と隣り合わせでもあります。最低気温マイナス4.3℃となった北海道小樽市。雪に慣れない人も多い観光地では警戒が高まります。
スタッフが滑り止め用の“砂”をまきます。
観光写真小樽 山本健一代表 「今回降り始めが水を含んだ雪だったので、きょうは一番危険」
水分を含んだ雪が6日の寒さで凍り、路面は危険な状況に。そして取材中にも転倒する人が相次ぎます。大阪から来た夫婦も…。
転倒した観光客 「(Q.凍った路面は?)初めての経験」 「(Q.雪の経験は?)全然。(妻が)ホテルに(スパイクを)忘れて」
観光写真小樽 山本健一代表 「後ろにいくと一番危ないので、転ぶのであれば前に重心置いて歩く方がいい」