8日は列島に強烈な寒気が入り込み、各地で今シーズン一番の寒さとなりました。北海道の陸別でマイナス16.5℃を記録したほか、西日本でも初雪が観測されました。
■今季一番の寒気 冬本番の寒さ
まばゆい朝日に照らされて、ダイヤモンドダストが黄金色に輝きます。
「日本一寒い町」として知られる北海道陸別町。朝、駅前の温度計を確認すると、マイナス16℃を指しています。陸別の最低気温は、マイナス16.5℃。今シーズン、全国で一番の冷え込みを記録しました。
いよいよ、冬本番の寒さ。視界が遮られるほどの吹雪となった札幌は10日連続の冬日です。
街の中心地にある大通り公園は一面が真っ白。一気に冬景色へと変わりました。この雪を楽しむ人たちもいます。
東京からの観光客 「これから豊平峡温泉に行きます。雪の中で露天風呂に入りたい。ジンギスカン食べて、ビールちょい飲みして楽しみたい」
西日本からも続々と冬の便りが。広島と島根県の松江では“初雪”が観測されました。西日本では今シーズン初めてです。
四国・徳島でも、夜明け前から雪が降り積もります。山あいの集落は、水墨画のような白銀の世界に様変わり。紅葉に雪が積もる不思議な光景。短い秋を通り越し、冬へと移り変わったことを物語っています。
降りしきる雪のなか、身も心も温まる冬の恒例行事に人々が暖を求めて訪れます。温かい海鮮鍋が振る舞われたのは、岐阜県高山市の「ぶり街道祭り」です。この地域を走る道が、かつて富山から長野へブリを運ぶ「ぶり街道」と呼ばれていたことから始まりました。
今シーズン最低となる4.2℃を記録した東京では、年の瀬の風物詩がすでににぎわいを見せています。
上野のアメ横では、店と客の間で値引き交渉もヒートアップ。
客 「カニおなかいっぱい食べたい」 「娘に頼まれた。娘は23歳」 「ボーナスが出たらしいのでカニ代を頂いてきた」
街は、年末モードに“衣替え”です。本格的な冬の寒さは、この先1週間は続く見込みです。