犠牲者が数千人に上る恐れが出てきました。
アフリカ東部・インド洋に位置するフランス領のマヨット島。がれきの山が広がる町で原形をとどめている建物は数軒のみです。
週末、アフリカ東部を襲ったサイクロン「チド」。フランス気象局によりますと、5段階で上から2番目のカテゴリー4に発達してインド洋を西へ進み、マヨット島を直撃。
最大瞬間風速60メートルを超える風が人口32万の島を襲いました。
強風から逃れ、建物の中へと避難した住民たち。天井に開いた穴からは風と雨が容赦なく吹き込みます。ドアの前には風で開かないようにと数人掛かりで抑える警察官たちの姿も。
地元住民 「風が非常に強くてパニックになった。『助けてくれ!助けてくれ!』と叫んだ。これで私もおしまいかと思ったんだ。町は壊滅状態。特に貧困地区はれんがの家ばかりなので屋根しか残っていない」
これまでに少なくとも14人が死亡。約250人が負傷したとされていますが、被害の全貌は明らかになっていません。