2024年の印象的な出来事といえば、やっぱりパリオリンピック。香川県からも金メダリストが生まれました。世界一をつかんだ「強さ」と同じくらい印象的だったのは「気さくな人柄」でした。
香川県出身の選手初「個人種目で金」
香川への凱旋を大歓声で迎えられたのは、レスリングの日下尚選手。
男子グレコローマンスタイル77kg級でオリンピックに初出場。香川県出身の選手としては、初めて個人種目での金メダルをつかみ取りました。
(パリ五輪レスリングで金メダル/日下尚 選手)
「オリンピックのために、2024年のために生きてきたので、2024年までの人生が報われたな」
地元も大盛り上がり
「尚」を幼いころから見守ってきた地元の人たちも大盛り上がり。
(地元の人は―)
「おめでとう! めちゃくちゃうれしかった」
「ありがとう! 元気出た。おっさんは!」
(パリ五輪レスリングで金メダル/日下尚 選手)
「これだけ集まってくれるのが地元・前田の良さなので、これは絶対に他の金メダリストの中で僕しかいないと思います」
子どもとふれあう機会も
金メダリストになり、子どもたちとふれあう機会も多くなりました。
目線を合わせて話したり抱っこしてあげたり、強くて、気さくな日下選手に子どもたちも楽しそう。
(子どもは―)
「強かった。かっこよかった」
子どもたちとのふれあいの中で、日下選手がいつも伝えていることがあります。
園児「昔から強かったですか?」
日下選手「僕はむちゃくちゃ泣き虫でした。保育園に行くのも嫌で、ずっと泣いていました。同じ人? あ! 同じ人いる! トイレも一人でいけませんでした。それくらい強くなかったです」
(パリ五輪レスリングで金メダル/日下尚 選手)
「一番言いたいことは、自分は特別じゃないってこと。本当に誰でもできるし、オリンピックチャンピオンって肩書は持っていますけど、誰でもなれるんで。いろんな人たちに伝えていけたらなと思います」
そんな日下選手の2025年の目標は―
(パリ五輪レスリングで金メダル/日下尚 選手)
「1月から僕負けてなくて、本当に負けたくない。このまま負けずに2025年、2026年とずっと勝ちを積み重ねていきたい」