東京女子医科大学の元理事長による背任事件で、不正支出された1億円以上のうち3700万円ほどを元理事長が受け取っていたことが分かりました。
岩本絹子容疑者(78)は新校舎の建築工事を巡り、およそ1億2000万円を男性建築士(60代)に対し不正に支出した疑いが持たれています。
その後の捜査関係者への取材で、支出した金のうち、3700万円ほどが岩本容疑者に渡っていたことが分かりました。
東京・江戸川区の葛西駅周辺で振り込まれた金を建築士が大学の元職員の女性(50代)に渡し、その後、近くに住む岩本容疑者が自宅で受け取っていたということです。
家宅捜索では関係先から現金およそ1億5000万円や金塊2キロが見つかっています。
警視庁は余罪があるとみて調べています。