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近くで見ると発見が…96歳の女性が制作した「ちぎり絵」の展覧会 岡山・瀬戸内市

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 96歳の女性が作ったちぎり絵の展覧会が岡山県瀬戸内市の美術館で開かれています。

 大きなエビフライ。近くで見ると文字が書かれています。

 おいしそうな卵かけご飯。黄身にはアルファベットが。新聞をちぎって貼り合わせた「ちぎり絵」です。

(宮川周三リポート)
「ステーキを描いた作品です。肉の断面の赤い部分はカニの甲羅の写真を使っています。そして、よく見ると『売り切れ』と書かれています。こうしたユーモアを感じさせてくれるのも魅力の一つです」

 瀬戸内市立美術館で開かれている展覧会には奈良県在住の96歳、木村セツさんの作品、約130点が並んでいます。

 木村さんは、夫を亡くした翌年の2019年、90歳のときに娘に勧められて新聞のちぎり絵を始めました。孫がSNSで作品を発表するとその鮮やかさや可愛らしさが話題となり、作品を集めた本も出版されています。

(ちぎり絵を制作/木村セツさん[96])
「1点作るのに相当時間がかかりましたけど(見た人に)喜んでいただいて力をいただきたいと思いました」

 木村さんは、新聞紙の中でも事件や事故、戦争などについて書かれた部分は使わないようにしているということです。

 岡山県で初めて開かれた今回の展覧会のために制作した作品もあります。瀬戸内市の特産品、マッシュルームを描いたもので、包丁の先が見えると怖いため見えないようにしたそうです。

(ちぎり絵を制作/木村セツさん[96])
「ちょっと色出しが難しかった。貼り替えもしましたけど、できたときはうれしくて」

 この展覧会は2025年3月9日まで瀬戸内市立美術館で開かれています。

 ちなみに、木村さんに健康の秘訣を聞いてみると……。

(ちぎり絵を制作/木村セツさん[96])
「よく食べて、何でも物事に喜びを与えて、皆さんに感謝しています。長いこと、体の続く限りさせていただきたいなと思っています」

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