競泳で記録を出し続ける中学生が香川県にいます。日本の中学生記録を6つ持つだけでなく、香川県の中学記録の半分を更新しているんです。
丸亀市の中学3年生、平田統也さん(15)。3歳で水泳を始め、現在は伊藤スイミングスクール坂出校で、週6日練習しています。
(平田統也さん)
「泳ぎ終わった後タイムを見て自分のタイムがとても速かった時、気持ちいいって感じです」
そう話す平田さん。中学生の日本記録を6つも持っている中学競泳界を代表するスイマーです。
さらに香川県の中学記録は45種目中23種目を平田さんが持っています。
中でも背泳ぎは全ての距離で平田さんが記録を塗り替えました。この香川県の中学記録のうち8つは大人も含めた香川県記録にもなっています。
ズバリ、一番得意な種目は?
(平田統也さん)
「50mの背泳ぎ。大人とも戦えるようなタイムで泳げているので、50mの背泳ぎはもう3、4回は記録を塗り替えたりしています」
50m背泳ぎは、中学1年生だった2023年11月に初めて日本中学記録を出して以降、4回記録を更新しています。そんな背泳ぎの強さの秘密は?
(平田統也さん)
「ドルフィン(両足をそろえる水中キック)が僕は得意なので、そこを一番強く蹴れるのが背泳ぎのバサロ。一番最初のスタートの後の水中キックが一番使えるのでそれが強み。スタートが一番速度があるので、そこを落とさずにどれだけ行けるのかが、短い距離だと一番タイムにつながるのでそこを重点的にやっている」
コーチにも強さを聞いてみると……
(塩崎健太コーチ)
「足の水への当て方、水への力の伝え方が魚に近いような感じで、人間の感覚より魚に近い感じで泳いでいるなと思います」
また、平田さんの勝負強さもポイントです。
(塩崎健太コーチ)
「必ず大事なところで毎回決めてくれるので、最近は『まあこの子なら大丈夫だろう』という安心した気持ちで見られています」
平田さん自身もリラックスして泳げることが多いそうです。
(平田統也さん)
「(Q.印象的だった試合は?)100m背泳ぎの中学新を出せたことです。『出すぞ!』とは思っていたんですけれど気楽に泳げました」
多くの記録を作った中学生活もあと3カ月。平田さんはまだまだ記録にこだわります。
(平田統也さん)
「僕はスプリント(短距離)が得意なので、スプリントでは誰にも負けたくないという気持ちがあるので、スプリント(の記録保持者)は自分の名前に大体は変えておきたい」
そしてもう一つ、世界大会に出場するための派遣標準記録の突破も狙います。
(平田統也さん)
「3月の日本選手権で50m背泳ぎで2026年の世界水泳のタイムを更新して、世界水泳の日本代表になりたいです。(Q.将来の夢は?)オリンピックに出て金メダルを取ることです」