大学入学共通テストの本試験の全日程が終了しました。机に数学の公式を書き込んだなどとして全国で4人の不正行為が確認されました。
現在の学習指導要領を反映して初めて実施された共通テストにはおよそ49万5000人が出願し、本試験は18日と19日の2日間に全国651の会場で実施されました。
大学入試センターによりますと、全国で4人の不正行為がありました。
北海道では「数学」の試験で机への公式の書き込みが確認されました。
高知県では開始の指示より前に解答を始めたほか、福井県と大阪府では終了の指示の後に解答を記入した受験生がいたということです。
この4人はいずれも受験したすべての教科・科目の成績が無効となります。
今回は電子機器を使用した不正行為は確認されませんでした。
また、19日には公共交通機関の遅延によって、新潟県や京都府、大阪府などの10大学853人を対象に試験の開始時間が最大150分繰り下げられました。
2日間を通じた再試験の対象者は128人で、体調不良者などを対象とした追試験と併せて25日と26日に実施されます。
22日には平均点の中間発表がされ、24日には科目ごとの平均点に20点以上の差がついた場合に実施される得点調整の有無が公表される予定です。