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睡眠不足ニッポンを救う? “昼寝”効果に企業や学校が注目

経済

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 日本人の睡眠時間は世界で最も短いとされ、30代から50代の3割が睡眠不足というデータもあります。そんな状況を改善するための「昼寝」が注目されています。

 昼すぎの薄暗い会議室。ここで始まったのは「パワーナップ」と呼ばれる20分程度の昼寝です。この企業は従業員の健康を目的に期間限定で専用の部屋を設置しました。

パワーナップを体験 「少しの睡眠だったんですけどスッキリすることができました」

ファンケル健康支援室 小林祐介さん 「(睡眠不足は)日中の仕事の生産性にも影響があることが分かっているので、日中の眠気の改善と仕事の疲労の回復を目的に実施しています」

 日本では成人の20%以上が睡眠で休養が取れていないと回答しています。そこでパワーナップの効果に注目する企業が増え、関連のビジネスも広がっています。

 先週行われた展示会には持ち運びができる枕や繰り返し使えるアイマスク、折り畳めるベッドなど仕事の合間の昼寝に使えるグッズも出展されました。

ブレインスリープ 松井大樹最高執行責任者 「自分の睡眠不足を補うための仮眠に興味を持っている方が非常に増えているのかなと思っています」

 子どもにとっても睡眠は重要です。この小学校に設置されているのは、立ったまま昼寝ができる「立ち寝ボックス」です。

小学4年生 「パワーナップ=積極的仮眠を取ることは生理科学的にも理にかなっています」

 この日は4年生が昼寝の効果などを発表しました。立ち寝ボックスは4月に開幕する大阪・関西万博にも出展される予定です。

さとえ学園小学校 吉田賢司校長 「立ちながら眠れるというのは驚きました。(パワーナップで)午後の活動が活性化するというのは絶対的に言えると思う」

 睡眠専門の医師は、現代の子どもたちは放課後にやることが多く睡眠不足になりがちだといいます。

Dクリニック東京ウェルネス 井坂奈央医師 「(今の子どもたちは)どうしても睡眠時間が短くなってしまう。いかに質の良い睡眠を取るかが大事になってくるかなと思います。学校でパワーナップを取り入れることが効果的かと思います。睡眠を長く取った方が学力にもスポーツにも良い影響があります」

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