岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」です。寒い日が続きますが、自分の好きな「うつわ」を使うと、心がほっと温まりますよね。今回はそんな、心を温めてくれるお気に入りの「うつわ」が見つかるかもしれないお店をご紹介します。
全国から素敵なうつわが集まるお店
岡山市南区にあるうつわ専門のお店「器と青空 うらら」。全国から個性あふれるうつわを集め、普段の暮らしを彩る魅力的なうつわが並びます。
(器と青空 うらら/吉田悟美 オーナー)
「北海道から沖縄の方まで、いろんなところに出かけて行って、私なりに『いいな』と思った作家さん、そしてその方の個性が出ている、手の届くお値段っていうような方にぜひというようなことでお声掛けして、注文という形で作っていただいています」
販売しているうつわはすべて、オーナーでインテリアコーディネーターの吉田さんがチョイスした作家の「手作り」。
(記者リポート)
「この2つのうつわ、同じデザインですけど……全然違いますね」
(器と青空 うらら/吉田悟美 オーナー)
「そうなんです。こちらなんかね、温度の具合でグリーンが出ているんです。変化しやすい釉薬なので。こちらは赤がうわっとはっきり出ていますね。こういうように数をお願いするので、その中にいろんな出来上がりで、こういう楽しいことが起こるんですね」
そんな楽しい違いは、うつわに同じものを入れてもよく分かります。
さらに、お店でうつわを選ぶとこんな発見も。
(記者リポート)
「ごつごつして、結構ざらざらするんですけど、意外と手になじむというか……」
(器と青空 うらら/吉田悟美 オーナー)
「そうなんですよ。手が、指が3本とか4本とかぐっと入ってしっかり持てるので安定感もありますし、 切り口もすごく楽しい、遊び心のある切り口なんですけど安定感はしっかりありますしね」
(記者)
「かわいい、ここが」
(器と青空 うらら/吉田悟美 オーナー)
「かわいいでしょ」
手に取ることでうつわの「質感」がじんわりと伝わってきます。
この時期おすすめなのは土鍋。モダンなデザインのふたが、ご飯を炊いたり煮込んだりする時間を楽しくしてくれそうです。
また、年が明けて新作も多く取り入れているそうで、マグカップとソーサーは、赤と青の釉薬がシックな印象。コーヒーを入れても、焦げ茶色が引き立ちます。
(器と青空 うらら/吉田悟美 オーナー)
「やっぱり『これもう大好き!』っていうようなうつわに出合っていただけたらうれしいなと思います。手で作るものってやっぱり温かみがありますし、なんかね、違うんですよね。一生懸命作った愛情のお料理が入ることによって、召し上がっていただくご家族とか、自分自身もすごくほんわかするというかね」
こだわり「うつわ」で料理を
つづいては、そんな料理をこだわりの「うつわ」で楽しめるお店へ。児島の風景が一望できる「ランチのお店 ヒュッテ」。
個性的なうつわに色鮮やかな食材が心を踊らせてくれます。ランチを作るのは店主の野田淑子さんと娘の裕子さん、その夫のドンさんの3人です。
料理のうつわだけでなく、温かくどこか懐かしい雰囲気のお店の中には、かわいい柄のたくさんのマグカップなど並びます。
実は、お店のほとんどのうつわをつくっているのが、陶芸家でもあるドンさんです。色も形も同じものは1つもありません。
(ヒュッテ/ドン・パーカーさん)
「お客さんは世界中から来てくれるし、皆それぞれ違うから、僕もいろんな色や形のうつわを作ろうと思っているんだ」
ランチは野菜を中心にした、淑子さんのこだわりが詰まったメニュー。週3回、料理が変わります。おすすめは「ブロッコリーとエリンギのオイスターソース炒め」です。
ランチに使われるうつわは1枚1枚が違うため、どんなうつわで出てくるかは、出てくるまでの『お楽しみ』。
(ヒュッテ/野田淑子さん)
「1枚1枚違いますので、付ける方の私も楽しみながら盛り付けています。お客様のご趣味に合いそうな感じのものを選んでいます。服装とか、渋いのが好きな方は渋そうなのを選んだり……」
お店では、ショップに並んでいるうつわだけでなく料理がのっていたうつわも、買えるそうです。
ドンさんが心を込めて作ったうつわでお客さんは料理を楽しみます。
(ヒュッテ/ドン・パーカーさん)
「心が動かされるね。日本人は陶芸作品をとてもリスペクトして楽しんで使ってくれる。だから、この場所でここに来るお客さんのためにうつわを作るのは僕にとってとても素敵なことだよ」
料理をじゃますることなく、それでいて存在感のあるうつわ。わくわくした、あたたかい気持ちでランチを楽しむことができそうです。
(ヒュッテ/ドン・パーカーさん)
「僕が作ったうつわで食べると、どんなものでももっとおいしく感じられるはず!」