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「内憂外患」の石破総理 予算案修正に応じる構え 日米首脳会談向け「予行演習」

政治

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 石破茂総理大臣は6日からアメリカを訪問し、トランプ大統領と初めて首脳会談に臨みます。国内外の問題に対し、「全身全霊を尽くす」と語る石破総理。成果を上げることはできるのでしょうか。

■野党と駆け引き続く ガソリン減税時期は…

 石破総理は4日、68歳の誕生日を迎えました。

 笑顔とは裏腹に、国の内外には課題が山積。まさに「内憂外患」の難しい局面に、総理は立たされています。

石破総理 「今週はトランプ大統領との会談も控えている。今は衆議院予算委員会の最中でもあり、乏しい能力ではあるが、全身全霊を尽くし、国のため国民のため次の時代のために働きたいという決意を新たにした」

 少数与党の石破政権は野党の求めを無視できず、2025年度予算案では何らかの修正に応じる構えです。

立憲民主党 野田佳彦代表 「学校給食費の無償化などを予算修正の舞台に乗せて実現していきたい」

 高校授業料の無償化やガソリンの暫定税率廃止などを巡り、4日も論戦が繰り広げられました。

立憲民主党 大西健介衆院議員 「日用品も食料品も上がっているなかで、とにかくガソリンが高い。今ガソリンが高くて困ってるのに、来年廃止しますって言われたって。今すぐやってもらわないと意味がない」

 自民・公明・国民民主の3党が合意したガソリン暫定税率の廃止について、廃止時期の明確化を求められると、時期についての明言は避けました。

石破総理 「今、政党間で真摯な話し合いが行われている。ガソリンが高いことについて、非常に強い問題意識を持っている」

 野党の主張に耳を傾け、落としどころを探さなければならない石破政権。年収103万円の壁の引き上げについては、中断したままになっている自民・公明・国民民主の税調会長間の協議を再開することで合意しました。

■トランプ大統領と初会談へ 予行演習も

 国外に目を向けても、難題は山積しています。

 アメリカファーストを掲げ、関税を武器にカナダや中国などに強気の交渉を迫るトランプ大統領と石破総理の首脳会談が今週7日に迫っています。

れいわ新選組 八幡愛衆院議員 「石破総理は総裁選で日米地位協定の不平等を解消すると言及していた。さらに、グアムなどに自衛隊の基地を置くと言っていたが、ちゃんと首脳会談の中で話題にする予定か」

石破総理 「関税の問題・安全保障の問題、課題は山ほどある。優先順位を付けながら、限られた時間の中で成果を上げていきたい」

 トランプ大統領といかに渡り合うか、石破総理は連日、作戦会議を開き、周囲にはこう漏らしているといいます。

石破総理 「トランプ株式会社にとって、いかに日本が良いクライアントであるかをとにかく納得してもらう」

 これは、ジェトロ=日本貿易振興機構が作成したアメリカへの投資状況を示した地図です。

 石破総理はこのようなアメリカ地図を独自に作り、日系企業がいかにアメリカ経済に貢献し、現地の雇用を生んでいるのかをアピールするなど、トランプ大統領を説得すべく予行演習をしているといいます。

総理周辺 「要はトランプさんには言葉で言っても分からないから、一目瞭然の分かりやすい資料を準備している」

総理周辺 「日本はこれだけアメリカに投資してますよ、モノを買ってますよとしっかり説明することだ。トランプさんも話はしっかり分かる人だと思う」

政府関係者 「総理は勉強を重ねて、だいぶトランプ大統領に対しても自信を持ってきている。直前にはもっと予行演習する」

 首脳会談の終了後には、日米同盟の強化などを柱とする共同声明を出す方向です。その際、2人の首脳が並んで記者会見を行うことも調整されていますが、総理周辺からは心配の声も上がっています。

総理周辺 「共同会見では、記者の質問にトランプ大統領が何を言い出すか想定できないからこわい。リスクがあるので、やらないほうがいいと思っていたけど」

 果たして石破総理は、どこまでトランプ大統領と渡り合うことができるのでしょうか。

(「グッド!モーニング」2025年2月5日放送分より)

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